画角
形・構図
レンズが写しとる範囲の角度
どういう意味か
レンズが写しとる範囲を、角度で表したもの。焦点距離が短いほど広く、長いほど狭くなる。35mm判の50mmで対角およそ47度、24mmならおよそ84度。立ち位置が同じでも、画角が変われば写る量も、背景の入り方も変わる。
どこで出てくるか
スマホカメラの「0.5×」「1×」「2×」の表示は、多くが別のレンズへの切り替えで、機種によっては画像の切り出しで作られる。同じ焦点距離でもセンサーが小さいほど写る範囲は狭くなるため、仕様表には35mm判換算という但し書きが付く。絵の側では「どこまで画面に入れるか」という同じ話になる。
使い方
「もっと広く」ではなく、「広角レンズに替える」のか「下がる」のかを分けて考えられるようになる。下がっても画角は変わらず物の大小関係は保たれ、広角に替えると手前だけが大きく伸びる。顔は望遠レンズ寄りが素直に写る。
解説動画: 焦点距離と画角の関係から解く35mm判換算/中原一雄 / studio9 channel
焦点距離と画角をどう定義しているか: 焦点距離と画角という二つの言葉から始める。焦点距離はレンズの中心からセンサーまでの距離、画角は写せる範囲を角度で表したもの。センサーとレンズが離れるほど角度は狭まって望遠になり、近づくほど広がって広角になると図で示す。何枚も組み合わさった写真用レンズでは物理的な中心が光学的な中心とは限らないとも断っている。
35mm判換算が要る理由: 同じ50mmでも、センサーが大きいか小さいかで写る範囲が変わってしまい会話が噛み合わない、というのが換算の理由だと説明する。フルサイズに50mmなら水平の画角はおよそ40度、同じレンズをAPS-Cに付けると端が切れておよそ25度。この25度をフルサイズで得るには1.5倍の75mmが要るので、75mm相当と呼ぶ。
1.5倍のレンズになるわけではない: 50mmを付けても75mmのレンズにはならないと念を押す。焦点距離はレンズ固有の値で、どのカメラに付けても変わらず、変わるのは写る範囲だけ。基準が35mm判なのはフィルム時代にこの大きさが覇権を取った名残で、本当は画角の角度で話せた方が公平かもしれないが、40度と言われても像が浮かばないと本人も認めている。
画角を合わせてもボケは同じにならない: 写る範囲をそろえても同じ写真にはならないと続ける。ボケを決めるのはF値・焦点距離・被写体までの距離・被写体と背景の距離の四つで、ほかが同じなら焦点距離の長い側がよくボケる。撮り比べた差はおよそ1段前後。一方、フルサイズの中央だけを使うクロップは、同じレンズのAPS-C機とほぼ同じ写真になると確かめている。