窓の光

室内でいちばん扱いやすい大きな光

どんな型か

屋内で窓から入ってくる自然光。ガラス面がそのまま大きな光源になるので、直射日光より柔らかく、それでいて向きははっきりしている。機材を何も足さずに、方向のある光が手に入る。室内で撮る絵と写真の基本になる光。

何が起きるか

光が一方向から入るため、窓側が明るく、反対側に影が落ちる。牛乳を注ぐ女は左の窓からの光で描かれ、明るい壁を背に、女性の手元から注がれる牛乳へと視線が移る。真珠の耳飾りの少女も同じ左からの光で、片側だけを照らして残りを暗く落とす置き方になっている。

使い方

絵では光源をこの窓1つに絞り、シャドウの側を作り込むと室内らしくなる。写真は窓から1〜2歩の位置に被写体を置き、窓に対して横向きにすればサイド光になる。直射が強い日は、レースのカーテン1枚で拡散光に変わる。

やりがちなミス

窓に近すぎると窓側だけ極端に明るく、離れた側が急に暗くなる。光は距離で急に弱まるので、明暗差を弱めたいときは窓から離すほうが早い。窓の外まで一緒に写すと外が白く飛ぶため、外を残すなら室内側に光を足すことになる。

解説動画: 窓の光ひとつで室内のコーヒーを撮る手順/高澤 けーすけ

窓の光だけで撮るという方針: 自宅でコーヒーを淹れる過程を撮る実演。撮影中は部屋の照明をすべて消し、窓から入る一方向の光だけに頼るとしている。理由は、いろいろな方向から光が入ると写真がのっぺりしてしまうから。光源を複数立てて調整するのは難しいので、窓の光1つで組み立てているという。

照明を点けた場合との違い: 同じ被写体を部屋の電気を点けて撮った絵と見比べ、点けると全体に光が回ってのっぺりすると説明している。消すと手や道具の間に影が入り、雰囲気のある写真になる。そのぶん暗くなってISO感度は上がるが、そこは仕方ないと割り切って撮っている。

置き方と光の受け方: 窓の光が入ってくる方向とは反対側にカメラを構え、逆光ぎみに撮るのを基本にしている。グラスは机の端に置き、逆光にすると表面に窓の白い光が乗るのでそこを狙う。机の真ん中に置くと周りが空いて平板に見えるため、花を足して空間を埋める手も見せている。

背景の用意: 背景には自作の木製の机を使っているが、テーブルクロスや背景紙、板でも代用できるとしていて、ホームセンターや百円ショップのもので足りるという。写真に正解はないので、自分がいいと思った撮り方を真似してみるのがいい、という締め方をしている。