サイド光
光
横から当てて凹凸を浮き立たせる
どんな型か
光が被写体の真横、あるいは斜め前から当たっている状態。片側が明るく、反対側に影ができる。面の向きが変わるところに必ず明暗の境目が出るので、絵でも写真でも、いちばん形が読み取りやすい光になる。
何が起きるか
凹凸の1つ1つに影がつくため、表面の質感がそのまま出る。壁のざらつき、布の織り、皮膚の細かい起伏まで見えてくる。聖マタイの召命は薄暗い室内の右上から斜めに光が差し込む画面で、光の帯が届いた人物だけが浮かび上がる。明暗法の見本として挙げられることが多い。
使い方
絵では明るい側と影の側を1本の境目で分け、影の中にも回り込んだ弱い光を入れると板のように見えない。写真は朝夕の低い太陽が自然なサイド光になる。室内なら窓に対して被写体を横向きに立たせ、影が濃すぎるときは反対側に白い紙を立てて光を返す。
やりがちなミス
真横から当てると明暗差が強くなりすぎ、影の側が黒く潰れて何も見えなくなる。顔では鼻の影が横に長く伸びて不自然になりやすいので、光源を少し前に回して斜め45度あたりに置くと収まる。平らな被写体には効き目がほとんどない。
解説動画: 横から当てて立体感を出す斜光の使いどころ/よっしーの写真教室
斜光をどう説明しているか: 光の向きを順光・斜光・逆光の3つに分け、斜光は被写体の横、あるいは斜め上から当たる光だと説明している。自分の作例では右側が明るく、左側に影が落ちる状態になり、正面から当たって影の出ない順光との違いを見せている。
何が変わるか: 斜光にすると明暗がはっきりして立体感が浮き彫りになるとしている。メリハリが出ながらも不自然さはなく、被写体の存在感をアピールしたいときに強い印象を作れるという。対する順光の作例は色こそ鮮やかだが平坦で、どこから光が当たっているかが読み取りにくいと対比している。
斜光の作り方: ライトを正面から当てると順光になって平坦な写真になるので、誰かにスマートフォンの明かりを斜めから当ててもらうことを勧めている。自動販売機の前に立ってもらい、横から光を当ててもらう手も挙げていて、それだけで自然な写真になるとしている。
光の向きを先に見る: プロは被写体にカメラを向けたとき、まず光がどこから来ているかを考える人が多い、と切り出し、光を見る目を養うことを勧めている。どれだけ高価な機材で完璧な構図を決めても、光がいまいちだとぼやけてインパクトのない写真になるという言い方をしている。