逆光
光
光を正面から受けて輪郭を光らせる
どんな型か
被写体の向こう側に光源がある状態。正面は影になり、輪郭に光の縁ができる。空や水面は明るく飛び、手前は暗く沈むので、画面が明暗の2層にはっきり分かれる。扱いの難しい光と言われるが、いちばん劇的な光でもある。
何が起きるか
手前が暗く落ちるぶん、形がシルエットとして単純化される。細かい情報が消えて輪郭だけが残るので、何が写っているかが遠目でも分かる。印象・日の出は48×63cmの小さな画面で、オレンジの太陽と水面に伸びる光の道に対し、手前の小舟が黒い影として置かれている。
使い方
絵では手前の物を暗い一色に近づけ、輪郭のふちだけ明るく残す。写真は全体測光のままだと顔が真っ黒になるので、スポット測光に切り替えるか露出補正を+1〜2段に振る。レンズに直接光が入るとフレアやゴーストが出るため、フードを付けるか光源を画面の端に寄せて量を減らす。
やりがちなミス
明暗差が大きすぎると、明部が白く飛び暗部が黒く潰れて両方とも戻らない。ダイナミックレンジを超えた分は撮ってから直せないので、どちらを捨てるか先に決めておく。曇りの日は光が弱く輪郭も光らないため、この型はほとんど効かない。
解説動画: 逆光の黒つぶれと白飛びをカメラの補正機能で抑える/Takanori Yazawa 矢沢隆則
逆光の失敗にどう対処するか: 逆光で被写体が黒くつぶれ、背景が白く飛ぶ失敗に対して、多くのカメラに載っている明暗差の補正機能を使うよう勧めている。メーカーごとに呼び名は違うが中身は同じで、白飛びと黒つぶれを抑えるコントラストの自動補正だと説明する。暗い室内から屋外を撮る場面や直射日光の下で効き、設定はメニューの色味を調整する項目の近くにあるという。
効き方の段階とメーカー差: 窓際で完全な逆光にした人物の作例では、適用しないと被写体は黒つぶれ、背景は白飛びの失敗写真になる。標準にすると明暗差が抑えられて影が薄くなり、最強にすると明るくなりすぎてハレーション気味に見えるためやりすぎだとする。効き目はメーカー差が大きく、一方の最大が他方の標準と同じくらいという比較も見せている。
使うときの注意: この補正は測光モードで効き方が変わると指摘している。もともと画面全体の明暗差を抑える機能なので画面全体を測る測光モードが正しい設定で、中央部を重点的に測るモードのままだと効果が強く出すぎる。ミラーレスでは適用してもモニターやファインダーには反映されないため、撮ったあとに再生して確かめるしかないとも言う。
設定の目安とHDRとの違い: 度合いは出荷時のオートか標準が無難だとしている。切ったまま撮って保存すると後から補えない一方、強くかけすぎると純正以外の現像ソフトでRAWがJPEGより暗く表示されることがあるという。似た効果のHDRは露出の違う3枚を合成する仕組みで処理に時間がかかり連写できないが、この補正は連写したまま使えるので動くものにも向くとしている。