水質試験キット
測る道具
アンモニアと亜硝酸は、水を見ても分かりません。色で読む試薬と試験紙があり、立ち上げの時期はこの2つを毎日追うことになります。
何のためのものか
試薬を垂らして色に変え、色見本と比べて読む道具です。アンモニアの試験が返すのは総アンモニア態窒素(TAN)で、毒性の強い型とそうでない型を足した量にあたります。FAOの小規模アクアポニックス指針(2014年)も、キットはこの2つを区別できないと書いています。同じ値でもpHと水温が高いほど危ない側に寄ります。
選ぶときに見るところ
アンモニア・亜硝酸・硝酸の3つが揃っているかをまず見ます。立ち上げはこの3つの現れる順で進み具合を読むからです。FAOの同じ指針は、液体試薬を水5 mLに5〜10滴、1項目5分ほどと書き、試験紙は手軽なぶん、精度はほどほどと位置づけています。買う前に使用期限の残りを確かめます——読みかたは試験紙の測りかたの側に。
使いかたと手入れ
試薬は高温と直射日光を避けて立てて置き、期限を過ぎた瓶は捨てます。試験管は前の試薬が残らないよう毎回すすぎ、こぼれた試薬が肌と目に触れないように扱います。子どもの手の届かない場所にまとめておくところまでが、物としての手入れです。色をどう読むか、どこでいつ汲むかの手順は比色試薬の測りかたと採水のしかたに分けました。
無いとどうなるか
立ち上げの時期は、数字だけが唯一の目印になります。キットが無ければ魚が弱るまで何も分かりません。アンモニアが下がらないも亜硝酸が跳ね上がったも見た目には出ないまま進み、気づいたときには判定が退避の側へ寄っています。今日の餌を足してよいかどうかの判断材料も、同時に失うことになります。
解説動画: 水槽の水質検査!sera アンモニアテスト&テトラテストpH試薬の使い方&実際の水槽で水質チェック! #アクアリウム 【ビバアクア】/VIVA AQUA / ビバアクア
試薬とpHは対: 動画は、アンモニアの試薬だけでは水槽の状態を読み切れないと言います。pHの試薬と一緒に用意しておくのが前提で、キットに付いた表の上で、色から読んだアンモニアの値とpHの値を突き合わせる。二つが交わったところで、害があるかどうかが決まるからです。使う場面は主に立ち上げの時期だと述べます。
色が出るまでの手順: 淡水の水槽では、飼育水10 mLをガラス容器に取り、3種類の試薬を6滴ずつ順に入れて軽く振り、5分待って色が落ち着いてから色見本の紙に重ねます。淡水は表の上段の数字を読む。色見本は説明書に付いているので捨てない。pHの側は水5 mLに7滴で、振って色を比べます。
使うときのくせ: 試薬を入れた試験管を水槽へ直接入れない——アンモニアの試薬は劇物なので生き物に影響が出る、と動画は言います。飼育水は注射器型のスポイトで汲み、測り終えたら試験管を水道水でよくすすいで次の水槽へ移る。ボトルは誤飲防止の押し回しキャップで、下に押し下げながら回さないと空転して開かない。
実際に測ると: 3つの水槽を続けて測ります。水草の槽はpH7.0でアンモニアは0 mg/L、水換えをほとんどしていない小型槽はpH8.0でやはり0。全換水を続けて菌が増えにくいベタの槽だけ0.5 mg/Lが出て、pH7.5と重ねると実際の量は0.009 mg/Lにあたり、表では害の無い側だったと述べます。
いつ効く道具か: 水換えをしていればアンモニアは水槽の外へ出ていくので、日々の管理では測らなくてよい。立ち上げと、魚を入れる前に効く道具だと動画は結びます。pHはたまに測ると述べ、続けて0が出たときは試薬が働いているか不安になった、とも漏らします。たまに測って確かめると安心できるという所に落とします。