逆流防止弁
空気を送る部品
止まった瞬間に、水がポンプへ戻ります。ポンプを水面より低い位置に置くなら、この弁が無い日は一度の停電で内部まで水が入ります。
何のためのものか
空気を一方向にだけ通し、止まったときの逆流をせき止める弁です。指先ほどの大きさで、動く部分はほとんどありません。動いている間はチューブの中が空気で押されていますが、止まると押す力が消え、水面より低い側に据えたポンプへ、サイフォンで水が引かれます。エアポンプの、膜と弁のある内部を濡らさないことが、この小さな部品の仕事の範囲です。
選ぶときに見るところ
見るのはチューブの内径と通す向き、それに開く圧力です。開く圧力の高い弁は、弱いポンプの空気を通しきれません。本体には流れる向きの印が付いていて、逆に付ければ空気そのものが止まります。分岐させるなら、分けたあとの一本ずつに入れます。透明な樹脂なら、中に水が来ているかを目で見られます。
使いかたと手入れ
取り付けるのはエアポンプのすぐ手前で、向きの印を水槽側へ向けます。ポンプ自体を水面より高い棚に上げれば、弁が働かない日でも水は登りません——置き場所と弁を二重にしておくと、片方が効かない日にもう片方が残ります。弁は消耗品で、中に水がたまる、泡が弱くなるといったときは、張り付きを疑って替えます。替えを一つ多めに置いておくと、迷わずに済みます。
無いとどうなるか
停電や差し込みの抜けた日に、チューブを通って水がポンプへ入ります。朝には空気が止まったままで、明け方だけ酸素が足りないや水面で口をぱくぱくさせるの側から気づくことになります。濡れた本体は戻らないことが多く、乾電池式エアポンプまで無ければ、その場で打てる手が残りません。止まっていた時間の長さは、翌朝の水の状態からしか読めません。
解説動画: 【みんな知らない】失敗しないエアーポンプの取り付け方教えます/アクアリウム大学【アクアレンタリウム公式】
泡は酸素ではない: 動画はまず、送っているのは酸素ではなく空気だと言い直します。泡そのものが溶けるのではなく、水面で泡がはじけて水が動くことで空気中の酸素が入っていく。水温が上がる時期は溶存酸素(DO)が減るため送気を足す人が増える、という前置きを置いてから、そろえる道具の話に入ります。
買い忘れる部品: チューブやエアストーンと並べて、買い忘れが多いのが逆流を止める弁だと述べます。ポンプは水槽より低い台の中に置くことが多く、停電などで電源が切れた瞬間、エアストーンから水を吸い込んで上から下へ落ちてくる。弁が無ければポンプのところから水が漏れることになると説明します。
向きと付ける高さ: 弁には流れる向きの矢印が付いていて、そのとおりに向けます。位置は水槽に近い高いところがよいと述べます。低い位置に付けると戻ってくる水の勢いを正面から受けて負荷がかかりやすい。高い位置なら、仮に弁が外れた日でもチューブに残る水は下まで落ちずに途中で止まってくれるからです。
外れと消耗に備える: 弁とチューブの継ぎ目は結束バンドで一か所だけ留めておくと抜けにくいと述べます。ポンプ側の継ぎ目は外れても空気が出なくなるだけなので、留めるのは弁のところでよい、と負荷のかかる場所で分けて説明します。弁は永遠に使えるものではなく、1年に1回ほどを替えどきの目安に挙げます。
置き方まで含めて: エアストーンはフィルターの吸い込み口から離す——空気を吸うと空転して壊れるからだと述べます。ポンプは吊るすと音が響きにくい、とも。弁は指先ほどの部品ですが、止まった瞬間に水を戻さないための備えで、向き・高さ・替えどきのどれが欠けても効きません。エアポンプの中身を濡らさない側の部品です。