乾電池式エアポンプ

空気を送る部品

停電のとき、最初に止まるのは空気です。魚が水量に対して多いほど余裕は短く、電池で動く一台が、気づいて手を打つまでの時間を作ります。

何のためのものか

電源が落ちた日と、水を移すときに使う予備の送気です。Khater ら 2021 の150 m³水槽では、魚の呼吸だけで12.04〜47.53 g/m³・hの酸素が引かれていました。送気が止まっても、使う側は止まりません——水が溜めている分から減っていきます。バケツへ魚を移すとき、水中ポンプを止めて点検するときにも、同じ一台が働きます。

選ぶときに見るところ

見るのは電池の本数と種類、連続で動く時間、吐出量です。仕様に出ている時間は新しい電池での値なので、そのまま当てにはできません。通電している間は待機し、切れた瞬間に動き出す自動切替の型なら、留守の間にも間に合います。エアストーンと細いチューブは、この一台の分を別にそろえておきます。

使いかたと手入れ

月に一度は電池を入れて動かし、泡が出るところまで見ます。いざというときに動かない一台は、無いのと変わりません。入れたままの電池は液漏れして端子を傷めますので、長く使わないなら抜いて、本体と同じ袋にまとめて置きます。置き場所は水槽のそば、暗がりでも手が届くところに決めておき、停電の最初の数分で使えることを条件にします。

無いとどうなるか

止まった時間の分だけ、酸素は水が溜めていた分から減ります。気づくのが遅れると、水面で口をぱくぱくさせるから一晩で何匹も死んでいたへ進みます。硝化菌も同じ水の酸素を使うので、同じ止まりがアンモニアが下がらないを後から連れてきます。水温が高い日ほど、余裕は短くなります。電池で動く一台が作るのは、その差を埋めるだけの時間です。

解説動画: 台風の停電対策でアロワナ水槽に電池式エアポンプを使う!/【BOWZ】リック Rick arowana_aquarium

停電した日に: 動画は台風で停電した直後の家の様子から始まります。明かりが点いたり消えたりしたのですぐブレーカーを落とし、備えてあった電池のポンプを4台走らせました。単1乾電池2本で連続およそ30時間という仕様で、水深30 cmより浅い小型の水槽向けの品です。本来は魚を移すときに使う道具だと、はじめに断っています。

浮いてしまう泡: 実際に沈めると、石が軽くて沈みきらず浮いてきます。動画は、重いエアストーンを予備として別に用意しておくか、巻き癖のついていない新しいチューブに替えるとよいと話します。動作音もかなり大きく、うるさいと繰り返し述べています。水深30 cmまでとある品でも、実際には底に落ち着かなかったという話です。

容量が足りない: 100 Lほどの水槽に小型の一台では、送る空気の量が足りないと感じています。水道は生きていたので、朝と夕方の二回、水を換えてしのぎました。ただし季節は10月で朝晩は涼しく、29℃あった水が1日で27℃ほどまで下がったため、替える量は控えめにしたと振り返ります。

冬はもたない: 続けて、冬なら1日で下がる幅はもっと大きいはずだと見ています。そこから話は、送気よりも水温を保つ側をどう動かすかへ移ります。500 Wのヒーター2本で1000 W相当を動かすなら、入った瞬間に一瞬跳ねる起動時の電力まで見込んだ容量が要る、と機材の側から具体的に述べます。

電源をどう持つか: 備えとしては、発電機は室内で使うと一酸化炭素中毒の危険があるため、屋外に置ける人向けの手だと線を引きます。室内で使うならポータブル電源のほうがよい、という判断です。今回は電池のポンプと水換えで丸一日を守り切ったものの、次は電源の側も用意しておきたい、と結びます。