エアストーン

空気を送る部品

泡は、細かいほど水に溶けます。素焼きの目は使ううちに詰まり、同じポンプでも送れる量が静かに落ちていきます。

何のためのものか

ポンプが送る空気を細かい泡に割り、水と触れる面積と、浮き上がるまでの時間を稼ぐ部品です。Al-Ahmady 2006 が水道水の小型槽の実測に、水深1.4〜6.0 mの実プラントの公表値を合わせて整理したところ、空気1 m³あたりに移る酸素は深さ0.4 mで3 g以下、4.6 mで約16 gでした。同じ空気の量でも、泡の細かさと沈める深さで入る量が変わります。

選ぶときに見るところ

見るのは目の細かさ、外形の寸法、それに必要な吐出圧です。細かいほどよく溶けますが、目の細かい石ほど背圧が高く、弱いポンプでは泡が出てきません。素焼き・セラミック・棒状と、形によって泡の広がり方が変わります。DWC(浮き床の水耕)の長い槽には棒状、魚槽には円筒が収まりやすいところです。

使いかたと手入れ

据えるときは、エアポンプより低い位置に沈めきります。使ううちに目へ炭酸カルシウムが付き、Wang ら 2020 が微細孔メンブレン式の散気板で行ったパイロット試験では、硬度400 mg/Lの水で50日動かすと素材によって動的湿潤圧が34〜304%上がりました。泡の出かたが片側に寄ってきたら、目が塞がりはじめた合図です。

無いとどうなるか

泡が粗くなっても水は動き続けるので、溶ける量だけが静かに減ります。同じ試験では、硬度800 mg/Lの水で目詰まりが進むと、酸素移動効率が約6.6〜6.8%から5.0〜5.4%へ下がりました。数字に出るより先に、明け方だけ酸素が足りないや根が茶色くぬめるの側から気づくことがあります。詰まりきると、ポンプが動いているのに空気がほとんど入らない状態になります。