商売として成り立ちやすい?
手間と経済の説
判定: 条件によって変わる
答えたのは、いま売っている人だけです。やめた人はアンケートに残らないので、割合を見ても続けやすさは出てきません。
言われていること
「魚と野菜が同時に穫れるので二重に売れる」「小さく始めて広げられる」という言い方が、事業の紹介や入門書に並びます。リーフレタスのような葉物と魚が同じ設備から出るので、両方の市場に出せるのが強みだ、と語られます。設備がそろえば手が空き、あとは収穫を待つだけという筋書きも添えられます。
誰が、何を、どう測ったか
Love ら 2015(Aquaculture 435)が、商業として売っている257件に答えてもらった国際アンケートです。回答者の81%が米国で、残りは22か国。前年に利益が出たと答えたのは31%、12か月以内に出ると見込んだのが55%、36か月以内が75%でした(この数値は Pattillo 2021 の学位論文が引いた形で確かめています)。
測るとどうか
利益が出たかどうかは自己申告で、何をもって利益とするかは回答者まかせです。有意に結びついたのは、主な収入源にしていること(オッズ比5.79)、USDA耐寒区分7〜13の暖かい土地(4.17)、年間の販売規模(3.58)、知識の多さ(2.37)、食べ物以外の販売(2.13)。扱う魚はナイルティラピアが69%で最も多い調査です。
どう言えば正しいか
「成り立ちやすい」ではなく、成り立った人に共通するものが分かっているまでです。効いていたのは装置の型ではなく、主な収入源にしているか、暖かい土地か、扱う品目が多いかでした。途中でやめた人は回答者に入っていません。一度立ち上げれば手入れは要らない?で見る人手の量も、この問いには別に効いてきます。