光が当たった根

根の見た目

根に光が当たると、根の見た目が変わります。緑や藻の色がつくほか、根毛の密度が下がったという実測もあります。

何が起きているか

チャンバーは暗いはずの箱ですが、点検口のすきま、配管の通し穴、透明な部材から明かりが入ります。光が届いた根では別々の二つが起きます。ひとつは光と水と養分がそろって藻が着くこと、もうひとつは根そのものが光に応じて姿を変えることです。前者は表面の話、後者は根の中の話です。どちらも、明かりが入っているという同じ入り口から始まります。

何が効いているか

入る光の強さと、当たり続ける時間で変わります。噴霧の実験ではPAR 1.5〜19.3 µmol m⁻² s⁻¹という弱い光を14〜19日続けただけで根毛の量が減りました(Paponov ら 2023)。藻のほうは光に加えて温度と、濡れ続ける面がそろうかで決まります。ふさぐ側は遮光シートと栽培チャンバーへ渡します。

目で見て分かること

まず箱を閉じて内側から外を見て、光が漏れている向きを探します。根の側では、上段や手前の株だけ色が違うという偏りが手がかりになります。根が緑色になって藻がつくは、光が入っている証拠として読めます。同じ棚で育ちが揃わないときも、光の入り口を先に見ます。藻は明るい面から先に着くので、色の濃い面が光の来た向きを指します。

どこまで確かめられているか

弱い光でも根毛の密度が下がったのは Paponov ら 2023(Frontiers in Plant Science、噴霧栽培、n=4)です。地上部の生育は変わらず、地上部にたまる成分の量が増えたとも測られました。2種の薬用植物での結果で、葉物や果菜に当てはまるかは分かっていません。藻の色そのものを測った資料も見当たりません。