反射シート

光を株のほうへ返す銀色のシートです。棚の側面から逃げる光を拾い直すために貼ります。

何のためのものか

棚は上から照らすので、横へ抜けた光はそのまま外へ出ていきます。側面と背面に貼り、その一部を株のほうへ返すのがこのシートの役目です。返るのは壁に当たって反射した分だけで、当たらなかった光は戻りません。遮光シートが根へ光を入れないための資材なのに対して、こちらは葉の側の光を集めるために使います。同じ銀色でも向きが逆です。

選ぶときに見るところ

表示があれば反射率を見ますが、同じくらい効くのが鏡のように返すか、散らして返すかの違いです。しわの寄った鏡面は光を一点に集めてしまい、そこだけが強く当たる原因になります。凹凸で散らす型やマットな白い面は、むらが出にくいほうへ働きます。厚みがあるほど貼っても波打たず、水拭きできる表面が霧の近くでは扱いやすくなります。

使いかたと手入れ

貼るのは側面と背面、それに棚板の裏で、正面は作業のたびに剥がれるので避けます。霧と埃で表面は白く曇り、曇った面は返す量が落ちます。貼る前と後に光量子計で同じ点を測っておくと、汚れてきたときの落ち方まで読めます。返した光で温まる場所もできるので、温湿度データロガーは強いところと弱いところの両方に置きます。

無いとどうなるか

無くても育ちますが、棚の端の株ほど光が足りず、同じ棚で育ちが揃わないが出やすくなります。ただし、どの素材でどれだけ戻るかを、規模と作物と期間まで書いて比べた資料は見当たりません。売り文句を借りるより、貼る前と後を自分の棚で測って比べるほうが確かです。端と中央の差が縮んだかどうかが見どころになります。

解説動画: Is Reflective Mylar-style Sheeting Really Worth It?/Everest Fernandez

格子にして測る: 話し手は自分の栽培場所で、株の上に5インチ角の升目を110張って地図を作ります。各升の中央で3回測って平均を取り、値をそのまま並べる。棒の先に測る頭を付けたのは、自分の体が光をさえぎらないためです。壁に貼る前と後で同じ格子を測って比べる、という組み立てになっています。

白い壁のとき: まず反射材を貼らない、つや消しの白い壁のまま測ります。二つの灯りが重なる場所が941マイクロモル、いちばん暗い隅が165マイクロモル。同じ空間の中でこれだけの差があることが出発点です。株は明るいほうに置いてあるけれど、外れた光は捨てているのと同じだ、とも述べます。

貼ってから測る: 二つの面に金属を蒸着した反射フィルムを張り、同じ升目でもう一度測り直します。ピークは923マイクロモルとわずかに下がり、いちばん暗い点は185マイクロモルへ上がりました。全体では葉に当たる光の量がおよそ5%増え、それでもムラそのものは反射材では消えていませんでした。

増えない場所: 増えたのは壁ぎわで、中央では変わらないか、かえって下がった点があります。話し手は、つや消しの白い壁のほうが散らして返していたのではないかと述べます。値が落ちた点はフィルムのしわとたるみが理由だとも見ていて、47%増えた一点については説明がつかないと正直に残しています。

貼るなら先に: 貼るならピンと張れるうちに、株や配線を入れる前に済ませると勧めます。そのうえで、自分は照明の専門家ではないから数値は割り引いて読んでほしい、と断ります。売り文句ではなく、貼る前と後を自分の場所で測って比べる——光量子計の使いどころが、この動画のやりかたそのものにあります。