LEDバーライト

棚板の裏に付ける細長い照明です。段の間隔が狭い多段の棚で、光源の厚みを抑えるために使われます。

何のためのものか

栽培ラックを多段にすると、棚の段数と段の間隔が育てられる背丈の上限を決めます。バー型は光源そのものが薄く、段の間を照明に取られにくいのが役目です。面で照らすのではなく、線を並べて面をつくる考え方になります。噴霧栽培のレタスを扱った一次研究(Fasciolo ら 2025)も、長さ70cmのLEDランプ3本を1段に並べ、PPFD 143と253µmol/m²/sの二段階で比べています。

選ぶときに見るところ

まず長さを棚板の幅に合わせ、何本つないで一系統にできるかを見ます。配光角が狭いものは真下だけが明るくなるので、本数と間隔で埋めることになります。濡れる場所なので防滴の等級を確かめ、電源の口が足りるかも先に数えます。電気の工事が要る取り付けかたの器具は、この本では扱いません。差して使える範囲で選びます。

使いかたと手入れ

バーは葉に近づけて使うため、同じ器具でも真下だけが強く出ます。端と中央の両方で測り、弱いところに合わせて本数を足します。栽培チャンバーのフタの継ぎ目から抜けた霧が当たる位置では、表面が白く曇って明るさが落ちます。拭くのは消灯して冷えてからです。ちらつきや片側だけの減光が出てきたら、寿命の兆しとして扱います。

無いとどうなるか

バーが一本落ちると、その列だけが暗くなって同じ棚で育ちが揃わない状態になります。全部消えれば葉の色が薄くなり、茎が細長く伸びます。逆に近すぎる位置で強く当て続ければ葉が傷みます。どちらも見た目は霧の不調と似ているので、まず光量子計で棚の各点を測り、光の側かどうかを切り分けてから手を動かします。