遮光シート

根の部屋に光を入れないための資材です。光が入ると、霧の当たる面から藻が出ます。

何のためのものか

栽培チャンバーと養液タンクを暗く保つための資材です。藻は光と水と養分がそろうと増えるので、この栽培は三つのうち二つを最初から満たしています。残る一つを断つのが遮光の役目で、遮光は掃除の手間を先に減らす手当てでもあります。噴霧栽培で綿を育てた一次研究(Lin ら 2024)も、藻を防ぐために系全体を不透明な材料で組んだと書いています。

選ぶときに見るところ

見るのは遮光率と厚みで、薄い黒の袋は重ねないと光を通します。外側が白く内側が黒い両面の型は、当たった光を返すぶん表面の温度が上がりにくい作りです。濡れる場所なので、耐水と、切った端がほつれないことを確かめます。フタに被せるなら、開け閉めのたびにずれない止め方ができる寸法を選び、貼るなら剥がしても跡が残らないものにします。

使いかたと手入れ

光が入るのはたいてい面ではなく縁です。フタの合わせ目、チューブと継手の通し穴、センサーの線を出した穴が、そのまま光の道になります。明るいうちにフタを閉め、中を覗いて光の筋を探します。塞ぐときは、開けて掃除できる場所まで殺さないようにします。夏は黒い面が熱を持つので、温湿度データロガーで中の温度も見ます。

無いとどうなるか

隙間から光が入ると、そこだけ根が緑色になって藻がつく状態になります。藻は根に付いて光が当たった根をつくり、剥がれた塊がインラインフィルターやミストノズルを塞いで霧の側の不調へ移ります。タンクの側ならタンクの養液が濁ってぬめるほうへ進みます。増えてからでは洗い落とすしかなく、光を止めるほうが先です。