植物育成LEDライト

太陽の代わりに光を与える照明です。強さは製品のW数ではなく、葉の高さに届く光の量で見ます。

何のためのものか

根を暗い箱に閉じ、葉にだけ光を当てるのがこの栽培の形です。だから栽培チャンバーの上に置く光源が、そのまま太陽の代わりになります。光合成に使われるのは400〜700nmのPARと呼ばれる範囲の光で、この範囲にどれだけ届いたかが育ちを決めます。器具のW数は消費した電力であって、葉に届いた光の量ではありません。届いた量そのものは光量子計で測ります。

選ぶときに見るところ

見るのは、どの広さを、どの高さから、いくつのPPFDで照らせるかという組み合わせです。W数の表示だけでは器具どうしを比べられません。光を作る効率はµmol/Jという単位で表され、レビュー論文(Kusuma ら 2020)は当時の白色に赤を足した器具で2.5〜2.8µmol/J、頭打ちの見込みを3.4µmol/Jと書いています。残りは熱に変わるので、放熱の作りと防滴も一緒に見ます。

使いかたと手入れ

高さはライトハンガーで変え、器具の表示ではなく葉の高さで測り直してから決めます。一日の積算も光量子計で読み、点灯の時間帯は毎日そろえます。カバーの曇りと埃はそのまま明るさを削りますので、消灯して冷えてから拭きます。入れた電力はほとんど熱として残り(熱と除湿の負担)、その大きさは水が減るぶん電気を多く使う?の中身でもあります。

無いとどうなるか

光が足りないと茎ばかりが伸びて葉が薄くなり、棚のうちでも暗い場所から順に、同じ棚で育ちが揃わないという形で先に出ます。強すぎれば葉が傷み、昼だけしおれて夕方に戻るほうへ振れます。どちらも霧の側を疑って直そうとすると遠回りになります。消えたまま気づかない止まり方もあるので、点灯の時刻と葉の高さのPPFDは記録に残します。