ノズルの向きと取り付け高さ
数と配置
同じノズルでも、向きと高さで根に届く量が変わります。試験では、噴霧量と高さを組み合わせて、どこがよく濡れるかを確かめます。
何を決めるための考え方か
どこを狙い、どの高さに付けるかを決めるための考え方です。狙う先は葉ではなく根域で、これから伸びる先まで見込んで向きを決めます。高さが変われば根までの距離も変わり、噴霧角と届く範囲で計算した覆う範囲も動きます。上から落とすか横から当てるかで、届かない面が入れ替わります。あわせて根の伸び方を見ます。
何を計算・計測するか
濡れた割合を測ります。He ら 2025 は垂直型の噴霧栽培で、ノズル流量2.4〜3.0 L/分、移動速度0.3〜0.4 m/秒、高さ0.1〜1.4 mの3つをボックス・ベンケン計画で組み、感水紙のうち濡れた面積の割合を答えに取りました。高さの違う2点で別々に測ったところが、この試験の要点です。
つまずくところ
高い位置と低い位置で結果が違うので、1点だけ測って全体を語れません。He ら 2025 は流量3.0 L/分・移動速度0.38 m/秒で上下2点とも9割を超える被覆率、確かめの実験で90.33%と91.52%でした。ただし台形断面の栽培ベッドという特定の形で測った値です。配管や電源まわりの工事の手順は、この本では扱いません。
どこまで確かめられているか
出典は He ら 2025(Frontiers in Plant Science、固定配管の代わりに噴霧部を動かす垂直型を設計し、構造解析のうえで散布を評価)。狙う角度そのものは設計変数に入っておらず、向きを振って測った値ではありません。根に当たった量を根の側から測った公開値も見当たりません。ムラの測りかたは空間のムラをどう測るかへ。
解説動画: How To Build A Low Cost Hydroponic/Aeroponic System For Beginners/Zen Garden Oasis
フタからの距離: 動画は、噴き口を並べた枝管を、容器のフタの縁から1.5〜2インチ下げた高さに据えると述べます。縁に近すぎると、噴いた液が合わせ目から外へ飛び出します。それでも外へ出るようなら、縁にシリコーンを回すか、時間で溶けないゴムの目張りを当てると付け加えます。枝管は接着していないので、この深さは押し込みながらあとで少し動かせるとも言います。
向きは下向きに: 噴き口はどれも下を向け、4〜5インチおきに並べると述べます。中心を通る枝管には全周へ噴く型、外側の枝管には半周だけ噴く型を入れて、狙いを内側の根の側へ寄せます。位置の印は目分量でよく、揃っていることより覆えていることを見る、という言い方です。本数と間隔の考え方はノズルの本数と間隔の側になります。
壁へ逃がさない: 外側だけ狭い型にする理由は、側面へ跳ねた液は根に届かないまま無駄になるからだと述べます。壁を濡らすぶんは捨てているのと同じで、その量を根のある内側へ向けたい、という言い方です。噴く向きが外を向いていないかは、水を回して目で確かめます。空間で取られる道筋は壁と結露に取られる霧へ。
差し込みで直す: 枝管は接着せず差し込みだけで組んであるので、噴き口をひねって向きを直せます。動画は水を回しながら、それぞれの噴霧がポットの株元に当たっているかを順に見て回り、外れているものをその場で回して合わせていきます。噴き口の穴はタップでねじを切ってあり、かけすぎると穴が広がって留まらなくなります。広げてしまったら接着剤で留める、と付け加えます。
容器が大きいとき: 容器を一回り大きくするなら、横に渡す枝管を1本ではなく2本にすると述べます。1本のままでは覆いきれないからです。株の数も、苗を採るだけなら詰めてよく、大きくするなら間を空けると分けています。向きと高さは容器の寸法とセットで決まる——動画は組み立ての順にそう見せます。