スターリンク衛星の列
人が上げた光
打ち上げ直後の数日だけ、点が一列に流れます。同じ軌道へ放たれた通信衛星が、それぞれの高度へ上がるまでのあいだ、数珠つなぎのまま空を渡ります。
何が起きているか
1回の打ち上げで放出された多数の通信衛星が、同じ軌道面に並んだまま飛んでいる姿です。正式には衛星コンステレーションと呼ばれる衛星群の一部で、俗に「衛星トレイン」と呼ばれます。放出の直後は互いの間隔が狭く、数分のあいだに次々と同じ道すじを通過します。各機が推進装置で所定の高度へ上がるにつれ、間隔は開いていきます。
いつ、どちらの空か
日の入り後と日の出前の、地上が暗く上空に日が当たる時間帯です。国際宇宙ステーションの通過と同じ反射光なので、真夜中は地球の影に入って光りません。方角は軌道の傾きしだいで、北西から南東へ抜けるような通り方をします。打ち上げからの日数が短いほど列らしく見え、時期を外すと同じ空でもばらばらの点になります。
目にはどう見えるか
同じ明るさの点が、等間隔で一列に続きます。先頭から最後尾までが数十度にわたることもあり、点滅も進路の変化もありません。一つひとつは4等から6等ほどの淡い光で、市街地では暗い機体から抜け落ち、列が途切れて見えます。飛行機の編隊にも流星にも似ない、同じ速さで滑る点の行列が見分けの決め手になります。
見のがす条件
打ち上げから日が経つと、列はほどけます。各機が高度を上げて散らばるため、数日から一週間ほどで数珠つなぎには見えなくなります。薄明の時間帯を外せば地球の影に入り、光害の強い空では暗い機体から順に消えます。予報を出す個人のサイトはありますが、打ち上げの日程が動けば見える時期もずれます。
どのくらいの間隔で起きるか
打ち上げのたびに、数日だけの機会が生まれます。打ち上げそのものは年に何十回もあるため機会は珍しくありませんが、同じ列を二度見ることはできません。国際天文学連合は暗い夜空を守るCPSという組織を置き、衛星群が夜空を明るくする度合いを追っています。機体の数は増え続けており、見え方の側にも影響が出ています。