地雨
雨として降るもの
雨量強度が一様で、降り方に偏りの少ない雨です。気象庁『予報用語』の定義で、層雲系の雲から降ることが多いとされます。一般的な用語ではないため、発表の文には出てきません。
どんな粒か(大きさ・色・透け方)
粒がそろうところが姿の特徴です。気象庁『予報用語』は地雨を「雨量強度が一様で地域的にも降り方に偏りの少ない雨」と定義しており、同じくらいの大きさの粒が同じ間隔で落ち続けます。層状の雲から時間をかけて降るため、大粒が突然混じることがありません。手引きが同じ雨について直径と集中度は降り方によりかなり変化すると書いた、その変化の小さいほうの端に当たります。粒の色も一様で、明るさが変わるとすれば雲の厚さのほうです。
見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)
強弱の波が立たないことが決め手です。降り出しも止み方もゆるやかで、地面や屋根に当たる音が一定の高さで続きます。急に鳴っては弱まるしゅう雨と並べると、耳だけでも分かれます。雲の切れ間が見えないまま降り続くのもこちら側で、気象庁『気象観測の手引き』は層状の雲からの雨を「連続した一様な雨」と呼んでいます。傘に当たる粒の数も時間で変わらず、水たまりの広がり方が一定になります。
どこで・どんな気温でできるか
層雲系の雲、なかでも高層雲や乱層雲の下です。気象庁『気象観測の手引き』は、暖かい気団が冷たい気団の上にはいあがる場面で上昇速度が毎秒数cmから数十cmにとどまり、層状の雲ができると説明しています。同書の乱層雲の解説も全天をおおい雨又は雪を降らせることが多いとしており、気温しだいで同じ降り方が雪にもなります。雲は次第に低く厚くなり、連続した一様な雨が降り始めます。
気象庁の定義での境目
『予報用語』は地雨を、雨量強度が一様で地域的にも降り方に偏りの少ない雨と定義し、層雲系の雲から降ることが多いと添えています。ここが境目です。同じ表の備考は一般的な用語でないので予報、解説には用いないと断っており、地雨は発表の文では出会わない観測側の言葉になります。対になるのはしゅう雨で、あちらは降らせる雲が対流性かどうかで引かれた線です。どちらも雨量の多い少ないでは決まりません。