霧雨

雨として降るもの

直径0.5mm未満の細かい水滴だけが降る降水です。粒はほとんど浮遊しているように見え、空気のわずかな動きにも従うのが目で追えると気象庁『気象観測の手引き』は書いています。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

直径0.5mm未満のきわめて多数の細かい水滴だけが、かなり一様に降る降水です(気象庁『気象観測の手引き』)。同書は粒がほとんど浮遊しているように見えるとし、そのために空気のわずかな動きにも従うのが見えると続けます。『予報用語』はもっと短く「微小な雨滴(直径0.5mm未満)による弱い雨」と定義しており、どちらも粒の直径ひとつで雨と切り分けています。雨の側の定義が0.5mm以上を多くとしているので、二つの表は同じ数字を裏返しに使っています。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

落ちているか、浮いたままかで分かれます。霧雨の粒も落ちてはいますが、手引きによれば空気のわずかな動きにも従うほど軽く、横風があれば流されていきます。取り違えやすい霧は『予報用語』で「微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」と定義され、落ちてこない現象として別に立ちます。粒が細かいので、一粒ずつを音で数えられる雨のような当たり方はしません。降水量が1時間に1mm以上になることは少なく、地面が黒く変わるまでにも時間がかかります。

どこで・どんな気温でできるか

かなり連続した濃い層雲から降ります(気象庁『気象観測の手引き』)。同書はこの層雲について、高さは普通は低く、ときには地面に達して霧となると書いており、雲と霧が地続きであることが分かります。降水量は1時間に1mm以上になることは少ないものの、海岸沿いや山岳地帯ではかなり多いことがあるとも述べています。同書の層雲の解説にも、この雲から霧雨や細氷、霧雪が降ることがあると添えられています。地上気温が0℃を下回れば、同じ粒でも着氷性の霧雨の側です。

気象庁の定義での境目

境目は粒の直径0.5mmです。0.5mm未満の細かい水滴だけがかなり一様に降るものが霧雨、0.5mm以上の粒が多くを占めるものが雨と、気象庁『気象観測の手引き』の大気現象の表は分けています。天気種類表でも霧雨が種類番号9、雨が10で、別の天気として立ちます。同書は雨滴は普通霧雨の粒よりも大きいとも書き添えており、強さや降らせる雲の型は、この線には入っていません。