着氷性の霧雨

雨として降るもの

0℃より低温の霧雨です。気象庁『気象観測の手引き』の定義は着氷性の雨と同じ形ですが、粒が0.5mm未満のぶん、できあがる氷の層は薄くなります。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

直径0.5mm未満の細かい水滴が、0℃を下回ったまま落ちてきます。気象庁『気象観測の手引き』の定義は「0℃より低温の霧雨」の一行で、粒の姿は同書の霧雨の項にある、きわめて多数の細かい水滴だけがかなり一様に降るものと変わりません。粒はほとんど浮遊しているように見え、空気のわずかな動きにも従います。透明なまま落ち、色でも大きさでも普通の霧雨と区別はつきません。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

できる氷の薄さで分かれます。手引きは霧雨の降水量を1時間に1mm以上になることは少ないとしており、運ばれてくる水の量が小さいぶん、着氷性の雨より薄い氷の層にとどまります。当たった物は音を立てずに濡れ、その膜がそのまま凍ります。同書はこの霧雨も地面や地物、飛行中の航空機に当たって着氷を起こすと書いており、降っていることに気づかないまま、地物の側が先に凍り始めることもあります。

どこで・どんな気温でできるか

地面近くの層だけが0℃を下回っている場面です。手引きは霧雨を、かなり連続した濃い層雲から降るものとし、その層雲は高さが普通は低く、ときには地面に達して霧となると書いています。低い雲がかかったまま冷えた空気が居座ると条件がそろいます。凍りついた氷そのものの姿は雨氷が受け持ちます。降水量が小さいので、着氷は時間をかけて少しずつ厚みを増していきます。

気象庁の定義での境目

「0℃より低温の霧雨」という一行が境目です。着氷性の雨とは粒の直径0.5mmで分かれ、降っていない霧粒が地物に付くほうは霧氷として別に立ちます。手引きは霧氷を樹霜・樹氷・粗氷の3種類とまとめており、こちらは降ってきた水滴が当たってから凍る現象として大気現象の表に置かれています。降るか、降らずに付くかが、二つを分ける線です。