反薄明光線

影として見えるもの

探す位置: 自分の影の先

太陽と正反対の空で、光の筋が一点に集まります。集まる先は対日点で、太陽が低いときには自分の影が指す方向にあたります。

どう見えるか

空の反対側に、一点へ収束していく淡い筋が並びます。太陽の側の筋より色は薄く、桃色や灰色がかった帯として空に横たわります。WMO 国際雲図帳は、光の束と影が空を渡って対日点で再び見えるようになると記しており、同じ光の筋の続きがここに現れます。筋は地平線の一点へ細く閉じていき、太陽の側の扇を裏返した形に見えます。淡いので見落とされがちです。

空のどこを探すか(太陽からの角度・太陽高度)

自分の影が伸びる先、対日点のまわりです。対日点の高度は太陽高度の裏返しで、太陽が地平線の上5度にあれば対日点は地平線の5度下に来ます。対日点そのものは地平線の下にあるので、見えるのは、そこから立ち上がる筋の上半分です。太陽に背を向け、影の方向に地平線まで見通せる場所が向きます。振り返って太陽側を確かめるときは、太陽を直接見ない位置に立ちます。

なぜそこに出るか

光線が平行に進んでいるためです。平行な線は遠近法で一点に集まって見え、その消失点が対日点にあたります。太陽の側で扇に開いて見えるのと同じ理由が、反対側では収束として現れます。線路が遠くで一本に見えるのと同じで、筋が実際に集まっているわけではありません。空気中の粒が光を散らして筋を見せる点も、薄明光線と変わりません。

似た現象との分け方

分け方は、空のどちら側かです。太陽の側で扇のように開くのが薄明光線、その反対で一点に集まるのがこちらで、同じ光の筋を両端から見ている関係にあります。対日点に出る現象ではブロッケン現象もありますが、あちらは自分の影を色の輪が囲む姿です。同じ側の低い空に出る藍色や桃色の帯は筋を持たないので、放射状かどうかで切り分けます。

出ているとき空に何があるか

反対側の空へ筋が届くには、太陽の側に光をさえぎる雲と切れ間が要ります。影と光の束は空を横切って対日点まで伸びるため、頭上に厚い雲がなく、対日点の側も晴れていることが条件になります。筋を見せる粒も要るので、わずかに濁った空のほうが輪郭は残ります。太陽高度が低い時間帯には、地球影やビーナスベルトが同じ側の空に重なります。