風の矢羽根
記号と数字
棒の向きが風向、棒に付く羽が風の強さです。日本式は羽の数で風力を、高層天気図と国際式はノットの風速を表すので、同じ形でも数え方が二通りあります。
何を表した線・記号か
風向と風の強さを、一本の棒と羽で表した記号です。棒が伸びている向きが風が吹いてくる方向で、16方位で描かれます。棒に付く羽の数が風の強さにあたり、日本式では気象庁の風力階級の風力をそのまま羽の数で示します。同庁の風力階級表は階級ごとに風速の幅を決めていて、風力1は毎秒0.3m以上1.6m未満、風力12は毎秒32.7m以上です。羽の根元は観測点の天気記号の丸につながっています。
図のどこを見るか
先に棒の向き、次に羽の数という順に見ます。棒がどちらから丸へ伸びているかが風向で、北の風なら棒は上へ伸びます。羽は棒の先端側から数え、高層天気図と国際式では長さが三段階に分かれます。気象庁『高層天気図』の説明は「三角形のペナントが50ノット、長い線が10ノット、短い線が5ノット」としており、三角と長線と短線を足した合計が風速です。地上図では等圧線の混んだところほど羽が増えます。
読み違えやすいところ
同じ形に見えて、数え方が二通りあります。日本式は羽の数がそのまま風力階級の風力、高層天気図と国際式は羽の合計がノットの風速です。同じ三本でも一方は風力3、もう一方は30ノットと、指している量が違います。もう一つは向きの取り違えで、棒は矢ではありません。風が向かう先ではなく吹いてくる方向へ伸びるため、移動の矢印と速度とは約束が逆になります。
どの天気図に載っているか
観測点が描かれた天気図に広く載ります。日本語の速報天気図では日本式の風力で、アジア太平洋域実況天気図(ASAS)では国際式のノットで描かれます。気象庁の高層天気図は等高度線と等温線が主役ですが、各観測点には矢羽根が付き、50ノットのペナントが並ぶ高さもあります。地上と高層で羽の意味が変わるので、図の名前を確かめてから数えます。