本業との時間配分

続けるために

本業を落とさずに副業の時間をつくる

何の話?

副業の時間は余りから湧いてくるものではなく、何を減らすかを先に決めて初めて生まれます。決めないまま走ると睡眠と家族の時間から削られ、本業の評価が下がってからようやく気づきます。使う曜日と時間帯を先に置き、繁忙期は半分に落とす前提で組むほうが現実的です。ちょうどいい量は人によって大きく違います。

どうするか

はじめの二週間ほどは、本業と生活に実際どれだけ使っているかを書き出します。次に副業へ回せる枠を曜日と時刻で固定し、予定としてカレンダーに入れます。受注はその枠に収まる分だけにし、はみ出す話は納期を延ばすか断ります。月末に予定と実績のずれを見て翌月の枠を増減させると、感覚ではなく数字で判断できます。

よくある場面

平日の夜に1時間と土曜の午前3時間をあてている会社員が、本業の締めと重なって土曜を二週続けて潰したとします。ここで平日を深夜まで延ばして取り返すより、受注を一件減らして翌月へ送るほうが安全です。相手にも早めに今月は枠が埋まっていると伝えておけば、断りが関係の終わりとして受け取られにくくなります。

つまずくところ

時間が足りなくなる原因は件数ではなく単価の低い仕事の抱えすぎであることが多く、そこは単価の決め方の話に戻ります。雇用契約で働く副業では労働時間の通算が関わるため、自分の都合だけで枠を決められません。家族の予定を先に入れることも、続けるうえでは同じくらい効きます。

解説動画: 【田中渓5つの掟】元ゴールドマンサックスの仕事術と習慣/午前3時45分から密着/凡人から夢を実現/効率が上がるAI活用法/昼食は玄米と生卵/YouTube出演は嫌だった【MY LAWS】/PIVOT 公式チャンネル

まず1日を棚卸しする: 出発点は、朝から深夜まで切れ目なく働く生活が持続可能ではないと気づいたこと。そこで1日の使い方を洗い出し、緊急度と重要度の軸に並べ直した。どちらも低いものと緊急だが重要度の低いものをやめていき、残った時間を集中して使えるよう仕組みにする。空いた分は人に会う時間や自分の学習へ回した。

朝に片づけてから出る: 起きてすぐ、溜まったメールも当日の予定も斜め読みだけして、その場では返さずに運動へ出てしまう。動いている間に脳が勝手に返し方や会議の段取りを考えていて、終わる頃には1日の段取りができている。午前中はそれを出すだけになる。脳科学者からインキュベーション効果と教わった働きだという。

意思ではなく環境で決める: 自分の意思の力はまったく当てにしないのが前提。走るための服も靴も水も前の晩に枕元へ置いておく。人は言い訳を作る天才なので、一つでも見当たらないと「今日はいいや」に転ぶ。やらない理由が生まれない状態を先に作ることが、続けるための第一歩だと話す。

定着するまで負荷を上げない: 続ける工夫はハードルを下げて小さな達成を積むこと。いま25km走っていても最初は1kmから、語学なら子どもが読む絵本から始めたほうがいい。定着の目安は学習で1〜2か月、運動で3か月、考え方が変わるには半年。簡単すぎて途中で負荷を上げたくなるが、飛ばすとできなかった日から崩れる。

8割で出して走りながら直す: 時間を削るルールとして挙げるのが8割できたらすぐ出す。8割まで作る時間を20とすると、そこから10割に詰めるには80かかる。まだ粗いと伝えて先に見せれば向きそのものが違うことにも早く気づける。なお人にできるのはタスクの切り替えだけで、切り替えるたび集中が立ち上がる時間を失う、とも。