燃え尽きを防ぐ

続けるために

続けるための休み方と負荷のかけ方

何の話?

燃え尽きは、回復が追いつかない状態が続いた末に起きます。やる気や根性の問題として片づけると、対処を誤ります。副業は本業のあとに始まるので、休息と趣味の時間から先に消え、やがて好きだったはずの作業まで嫌になります。前触れは、着手までの時間が延びる、連絡を開くのが億劫になる、寝ても疲れが残るといった形で出てきます。

どうするか

まず週に一日は副業をしない日を決め、依頼が空いていても埋めません。作業は60〜90分で区切り、終わる時刻を先に置きます。受ける前に、その仕事が今の余力に対して重いか軽いかを一言で書き残しておくと、次に断る判断が速くなります。月に一度、続けるかどうかを静かに見直す日をつくります。

よくある場面

納品のたび達成感があった人が、半年たって着手が締切直前までずれ込むようになったとします。たどると、単価が上がらないまま件数だけ増え、一件あたりの拘束時間が伸びていました。件数を減らして一件を厚くしたところ、週末の半日が戻り、収入の落ち込みも想定より小さかったという形に落ち着くこともあります。

つまずくところ

休めば直るとは限らず、眠れない・食べられないが続くなら医療機関に相談してください。ここは気力で粘る場面ではありません。しんどさの正体が際限のない修正要求のような相手側の事情であることもあり、その場合は休養より関係を切る判断のほうがよく効きます。

解説動画: 「心がしんどい…」そんな時どうする?休息と成長のヒント/精神科医がこころの病気を解説するCh

心の疲れは脳の疲れ: 疲れているのは心という何かではなく脳そのもので、炎症に対して回復が追いついていない状態だと説明されます。体と脳はつながっているので、体の疲れを心の疲れとして感じることもあります。ただし現代人は肉体よりも頭が疲れているほうが多い、という見立てです。

まず寝る・食べる・褒める: 短期の手当ては単純で、寝る、食べる、できるだけリラックスする。頭の中では自分をひたすら褒める。よくやっていると自分に言って、また寝る。加えて酒を飲まない、SNSをやらない。この二つを外すところまで含めて、まず短期の回復だとされます。

休むだけでは減らない借金: 短期の回復だけでは足りず、休んでいる間も借金のように疲れの元が溜まると言います。仕事、お金、家族、恋人、親子と疲れの原因を並べて整理し、解決できるものから一つずつ外していく。時間の記録をつけると空いている時間が見えたり、逆に余白がほとんど無いことが分かったりします。

答えの出ない問いは決断で越える: 整理しても答えの出ない問題が残ります。動画ではこれをトロッコ問題と呼びます。どちらへ進んでも人をひくため、哲学者が議論しても結論の出ない思考実験のことです。転職するか復職するかも同じ形で、自分の価値観で決断するしかなく、後悔の念がゼロになることはないと言い切ります。

両取りを狙うと疲れる: スポーツは健康や楽しみのうちは良いが、勝つためのものに変わると怪我もするし楽しくない。働く理由も同じで、ある線を越えると自分のためではなくなります。幸せのために使う脳と社会的成功のために使う脳では使う筋肉が違い、両方ほしいと葛藤して疲れる。完璧主義も基本は疲れるだけだと言います。