中古品の転売
売る・仕入れる
中古品を仕入れて売価との差額で稼ぐ
どんな仕事?
中古を扱う店やネットの取引の場、卸から商品を仕入れ、別の場所で売って差額を得ます。求められるのは目利きと在庫の管理で、相場を調べる作業が仕事の中心です。売る目的で中古品を扱うなら古物商許可が要る場面が多く、所轄の警察署を通じて公安委員会へ申請します。
仕事の流れ
相場を調べ、仕入れ、検品と清掃をしてから出品し、売れたら発送します。売れ残りは値下げして現金に戻すので、資金の回転が要になります。仕入れてから入金までは自分のお金が寝た状態になるため、入金までの日数を先に把握しておくと詰まりません。入金サイクルと資金繰りも参考になります。
単価と収入の目安
1点あたりの利ざやは数百円〜数千円が中心で、粗利で2〜3割取れれば良い方とされます。そこから手数料、送料、梱包材の費用が引かれます。10万円分仕入れて残るのが1〜2万円という規模感で、数をこなさないと積み上がりません。相場は分野で大きく変わり、目利きが効くまで数か月は授業料と考えるくらいがちょうどよく、残る額は人によって大きく違います。
最初の1件までにやること
はじめに古物商許可の要否を警察署へ相談します。次に、自分が詳しい分野をひとつだけ決めます。知らない分野は相場も状態も判断できず、そのまま不良在庫になるためです。最初は1万円以内の小さな仕入れで、売れるまでの日数を測るところから始めてください。
向かない人・つまずくところ
在庫は現金が形を変えたものなので、売れなければ生活費まで削ることになります。値下がりの早い分野では寝かせるほど損が広がります。手元にない商品を先に売る無在庫転売や、チケットの高額転売は規約違反や法律の問題です。仕入れ値の記録が無いと申告のときに困ります。
解説動画: 【古着と法律】セカスト転売・メルカリ仕入れ・ヤフオクせどりがヤバイ理由も解説!古物商許可は取った後が大変です!/古着ライターだった行政書士が解説する【いのくちゃんねる】
許可は取ってからが本番: 中古品の売買を仕事にすると古物営業法が数々の義務を課すので、申請から交付までの間に条文を読み、自分のやり方が違反にならないかを確かめておく。行政書士である話し手は、出回っている店舗仕入れ・電脳仕入れの手順はかなり高い確率で違法になるとし、罰金や懲役の可能性もゼロではないと釘を刺す。
講習会は許可証と一緒に申し込む: 許可が下りたら警察署へ許可証を取りに行き、その場で法令講習会の申し込みもする(東京都の場合)。希望者が増えていて、申請代行した案件では4か月半先の回しか取れなかった。開催は平日の昼間なので、会社勤めのまま副業でやるなら出席の段取りが要る。それまでは自分で法令を学んで運営することになる。
標識と台帳をそろえてから始める: 許可証に書かれた許可番号を入れた標識を作り、営業所に掲示する。リユースショップや中古スマホの買取店がレジの近くに出しているものと同じ。同時に古物台帳も用意する。データでの保存も認められるが、取引内容を閲覧でき、直ちに印刷できる状態にしておく必要がある。
台帳の記載事項が壁になる: 免除されるもの以外を買い入れたら、その都度台帳に記録する。項目は取引年月日・区分・品目・特徴・数量・代価に加えて、相手の住所・氏名・職業・年齢と本人確認書類の番号。ここが要で、フリマアプリやオークションサイトからの仕入れでは本人確認がほぼ不可能だと指摘している。
続く義務と、そもそもの趣旨: 営業を始めた後も定期の法令講習会に出席する。話し手の地域では10月の回の案内が6月に届き、警察署へ電話で申し込む。防犯連絡カードの裏に出席の記録印をもらう形で一人ずつ管理され、拒んだり妨げたりすると処罰される立入検査もある。義務が重いのは窃盗や万引きの防止と被害品の早い回復に協力させるため。