同人・自主制作物の販売

売る・仕入れる

自分で作った本やグッズを直接届ける

どんな仕事?

漫画や小説、音楽、写真集、ゲームなどを自分で作り、即売会や通販で直接届けます。出版社を通さないので内容の自由度が高い一方、企画から原稿、印刷、告知、発送まで全部ひとりの担当です。買うのは、その題材や作風をすでに好きな個人で、数は多くないが濃い読者層です。

仕事の流れ

原稿を仕上げ、印刷所へ入稿し、締切に間に合わせます。イベントに申し込んで頒布するか、委託を受ける書店やダウンロード販売の場に預けます。入稿の締切はイベントの2〜4週間前に置かれることが多く、遅れると割増料金がかかるか、そもそも間に合いません。

単価と収入の目安

印刷費は部数と仕様で大きく動き、数万円から十数万円が先に出ていくお金になります。1冊500〜1500円で頒布し、刷った半分がはければ良い方という声もあります。赤字で終わる回もあり、収入というより活動費の回収と考えるほうが実態に近い世界です。イベントの参加費や交通費も自分持ちになります。

最初の1件までにやること

まず小さな部数で1冊を作り切ります。完成させた経験がないうちに部数を上げると、在庫だけが残るためです。原稿の締切、入稿の締切、イベントの日を先に書き出して逆算します。既存作品を題材にするなら、権利者が公表している方針を作り始める前に読んでください。

向かない人・つまずくところ

二次創作は権利者の姿勢に左右され、方針が変われば続けられません。商用の色が濃くなるほど問題になりやすいので、二次利用の考え方は知っておくと判断できます。在庫は自宅を圧迫し、売れ残りの置き場に困る人が多いです。締切前に本業を削るのも危ない習慣です。

解説動画: 【初心者向け】クリスタEX使用/同人誌の作り方5つの手順【漫画講座】/アカミの漫画教室

締切を先に決めておく: 趣味で出す本だからと締切を置かないと、サボって手が止まります。イベントに合わせて作ることが多いので、半年ほど前から締切を決めておくようすすめています。動画ではページ管理の機能がある作画ソフトを例に手順を説明しており、この機能があると便利だと述べています。

印刷所は三つの点で選ぶ: 見るところは価格、納期、分かりやすさの三つ。価格はページ数と冊数で変わり、納期とは入稿する締切日を指します。入稿の手順や原稿用紙のひな形をサイトに用意している印刷所もあり、分かりやすいサイトだと安心だと話しています。動画の主は比較的安いところを選んで使い続けているそうです。

ページ数、部数、奥付: 数え方は表紙と裏表紙で四ページ、残りが本文。三十二ページの本なら本文は二十八ページです。読み応えなら二十〜三十ページ、部数は十〜二十冊が目安で、多く刷るほど在庫が余ります。少部数を受ける印刷所なら十二ページ十冊から頼めます。最後か裏表紙には奥付を必ず入れます。出版物の責任をはっきりさせる部分だからです。

原稿の設定と書き出し: 表紙はフルカラー、本文はモノクロで作り、解像度は両者で違います。グレーを選べば白から黒の階調が使え、モノクロなら黒がはっきり出て、中間の色は細かい点で表現されます。書き出しは本文がPSD、見本用にJPEG。トンボ、テキスト、ノンブルにチェックを入れ、一つのフォルダにまとめて圧縮してから送ります。

入稿から手元に届くまで: 前払いか後払いかで印刷の始まる時期が変わります。動画の例では十六日に注文し、十八日の金曜に入稿、二十四日に発送の知らせが来て、その翌日に到着。入稿から一週間ほどが目安ですが、土日祝をまたぐ日程になるため、催しに間に合わせたいときほど気をつけます。届いたら必ず現物を確かめ、次に作るときの手がかりにします。