記帳代行

資格・専門を活かす

小さな事業者の帳簿づけを代わりに行う仕事

どんな仕事?

個人事業主や小さな会社から領収書・通帳・請求書を預かり、会計ソフトへ仕訳として入力していく仕事です。申告書の作成や税務相談は税理士だけができる仕事とされ、節税の助言や申告の代理までは引き受けられません。入力と整理に徹し、判断が要る部分は顧問税理士へ渡すのが基本の形です。帳簿づけと保存の実務そのものを代わりに担います。

仕事の流れ

月に一度まとめて資料を受け取るか、クラウドの明細を共有してもらいます。勘定科目のルールを最初に決めておき、迷った取引は一覧にして質問へ回します。入力が終われば試算表を返し、翌月十日ごろまでといった期日を互いに決めておくと回ります。手順は会計ソフトでの記帳も合わせて見てください。

単価と収入の目安

件数で課金するのが一般的で、仕訳100件あたり月5,000〜15,000円という提示をよく見ます。単価は下がりやすく、量をこなさないとまとまった額になりません。1社目が決まるまで数か月かかることも珍しくなく、収入は依頼の数しだいです。継続契約になれば先が読める点は利点といえます。

最初の1件までにやること

自分の確定申告を青色申告と白色申告の青色で通し、自分の帳簿を実績にするのが最短です。会計ソフトは一本に絞って慣れ、簿記の基礎を確認します。募集は業務委託の場のほか、税理士事務所の外注としても出ます。預かる資料は個人情報なので、保管と返却の決めごとを先に作ります。

向かない人・つまずくところ

数字を一つ打ち間違えれば決算まで狂うので、確認の反復を面倒に感じる人には向きません。資料が届かない、レシートが袋のまま届く、といった相手の都合で遅れる場面は日常です。単価の割に責任は重く、年末から3月に負荷が集中します。税の判断を求められたら顧問税理士へ返し、引き受けてよい範囲は国税庁の案内で確かめます。

解説動画: 【初心者必見】わかりにくい勘定科目もこれで解決!仕分けのコツを伝授します/税理士河南のYouTubeチャンネル!

帳簿はラベル分け: 帳簿づけとは事業のお金の動きを全部記録すること。勘定科目は引き出しに貼るラベルで、レシートをどこにしまうかを決める作業にすぎない、と噛み砕く。引き出しごとの合計を出すのが経理。一件に要るのは日付・科目・内容・金額の四つだけで、科目以外は手元の紙を見れば分かる。

科目は申告書に印刷済み: 青色の決算書の一枚目には売上と経費の科目が最初から並んでいる。確定申告で売上から経費を引いて所得を出し、税額を計算するのが最後の目的なので、科目ごとに一年分を集計する必要がある。日々の記帳はそのための準備だと位置づける。

迷う科目の覚え方: 租税公課は公の機関に払うものと覚える。印紙代、仕事で要る住民票や所得証明の発行、自動車税など。旅費交通費は移動手段、通信費は通信するもので切手代も入る。損害保険料は仕事で使う車や仕事場の分だけで自宅の保険は入れない。消耗品費は使ってなくなるもので範囲が広い。

空いた欄は自分で作れる: 印刷済みの科目の下は空欄で、車両費・燃料費・研修費などを自分で立てられる。ガソリン代は車両費に混ぜてよいが、車が何台もあって年額を把握したいなら燃料費を分ける。支払手数料には振込の手数料に加え士業への報酬や決済の手数料も入る。経費の大半が雑費という状態はまずい。

決めたら変えずに続ける: 修繕費は大がかりな改修だと固定資産に計上することがあり、その分は減価償却の科目で経費にしていく。分け方は法律で決まっておらず、事務所ごとのルールがあれば従う。ただし一度決めた分け方は変えずに通す。どの科目でも経費であることは同じで所得の額は動かない、とも言う。