USBマイク(コンデンサー)
撮る・録る
USBマイク(コンデンサー)は、声の濁りを取る、机に置く録音用マイク。
どこに効くか
ナレーション・音声収録やオンライン講座の販売、面談の録音で最初につまずくのは、内容ではなく音です。パソコンやスマホの内蔵マイクは口から遠いので、声と一緒にキーボードの打鍵音やエアコンの唸りまで拾います。声がこもって遠いと聞き手は数分で集中を切らしますし、納品したあとに「聞き取りにくい」と差し戻されれば録り直しで一日が消えます。口元に置く単一指向性のマイクは正面の狭い範囲だけを拾って背後の生活音を捨てるので、同じ部屋のままでも声だけが前に出ます。編集でノイズを削るより、入り口で入れないほうが早いという考え方の道具です。
選ぶときに見るところ
見るのは指向性と接続方式です。単一指向性は正面だけ、無指向性は周囲を広く拾うので、ひとりで話すなら単一指向性を選びます。USB接続はパソコンに挿すだけで完結し、XLR接続はオーディオインターフェースが別に要ります。本体の重さと台座の安定も効き、軽い台座は机を叩いた振動をそのまま拾います。買う前に、手持ちのイヤホンマイクを口元まで近づけて録ってみてください。それだけで、原因が机の反響なのかマイクとの距離なのかを切り分けられます。反響が主因なら、マイクより先にカーテンを閉めて壁際から離れるほうが効きます。
解説動画: USBコンデンサーマイクってどうなの!?メリットデメリットをご紹介/楽器のことならメリーネット【デジタル・音響専門チャンネル】
USBマイクの中身: USB接続のコンデンサーマイクは、ふつうなら外付けで用意するマイクプリアンプとアナログからデジタルへの変換を本体に内蔵していて、パソコンへはデジタル信号のまま送られる。端子がXLRの一般的なコンデンサーマイクは単体ではデジタル機器につながらず、間にオーディオインターフェースが要る。店で頼むときも「USB」と付けないと別物が出てくる。
手軽さが最大の利点: 強みは手軽さで、ケーブル1本つなぐだけで使える。いつも同じ机で作業するならインターフェースとマイクを別々に用意しても困らないが、場所を移して録りたいときや、ふだんと違う場所でビデオ通話するときに効いてくる。多くは再生側の変換も内蔵していて、マイク側のヘッドホン端子で音を聞ける。
1本しかつなげない: パソコンが同時に扱える音声入力は基本ひとつなので、USBマイクは1本しか使えない。仮想の音声ソフトで混ぜる手はあるが、負荷がかかって音が遅れ実用的ではない。音づくりも万人受けに寄せた製品が多く個性は薄く、良いインターフェースと良いマイクの組み合わせは超えられないと話している。
つながる保証はない: 出てくるのがデジタル信号なので、受け側が対応しているかどうかで使える使えないが決まる。同じUSBマイクでもスマホに非対応のものがあり、買う前にメーカーの対応表を見ておきたい。端末が対応していても、アプリ側がUSB音声を受け付けず認識しない例もある。