解糖(glycolysis)
意味
解糖は、グルコースを酵素反応で分解してピルビン酸に変え、ATPを得る代謝経路である。
解説
細胞質基質で起こる10段階の反応で、前半の5段階ではATPを2分子使ってグルコースをグリセルアルデヒド3-リン酸に変え、後半の5段階でATPを4分子とNADHを2分子得る。差し引きで得られるのはATP2分子である。
調節点となる酵素はホスホフルクトキナーゼ-1で、好気条件ではピルビン酸がクエン酸回路へ渡され、酸素がなければ乳酸かエタノールになる。乳酸発酵やエタノール発酵はこの経路で進む。
ほとんどの生物が持つ経路である。理化学研究所の八木宏昌らは2021年、NMRを使って、解糖系で最初にATPを作る酵素がATP濃度を感じ取り、経路を流れる量を調節していることを報告した。
出典
AGROVOC: glycolysis https://agrovoc.fao.org/browse/agrovoc/en/page/c_3305
細胞がグルコース代謝量を制御する巧妙な仕組み https://www.riken.jp/press/2021/20211207_1/index.html
解糖系 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%A3%E7%B3%96%E7%B3%BB