アブシジン酸(ABA)

意味

アブシジン酸は、気孔を閉じさせ、種子の休眠を導く植物ホルモンである。

解説

構造上はセスキテルペンに分類され、カロテノイドからキサントキシン、アブシシンアルデヒドを経て作られる。乾燥などの水ストレスを受けると合成が進み、気孔を閉じて蒸散を抑える。種子では成熟と休眠を促し、穂発芽を防ぐ。受容体はPYR/PYL/RCARと呼ばれるタンパク質で、2009年に報告された。

理化学研究所と奈良先端科学技術大学院大学の研究チームは、アブシジン酸が葉の維管束組織の細胞で作られ孔辺細胞へ運ばれること、輸送体NPF4.6が孔辺細胞への取り込みを進めて気孔閉鎖を促し、NPF5.1が維管束や葉肉での取り込みを通じて逆に気孔閉鎖を抑えることを2021年に発表した。

出典

アブシシン酸の輸送を介した気孔開度の調節-二つのアブシシン酸輸送体の異なる機能を解明- https://www.riken.jp/press/2021/20210616_1/index.html

アブシシン酸(Wikipedia 日本語版) https://ja.wikipedia.org/wiki/アブシシン酸