尾羽
翼と尾の名前
尾羽は、尾の付け根から左右に並ぶ羽で、飛ぶ向きを変える役目を持つ、飛ぶための羽です。
指すもの
尾羽は、尾の付け根から左右に並ぶ羽です。風間・土田(2018年)が生体や死体から数えた調査では、日本産308種のうち215種(約70%)、外国産201種のうち147種(約73%)が12枚でした。スズメやツバメ、シジュウカラも12枚ですが、ウグイス科は10枚という例外があります。枚数の幅は日本産で8〜26枚、外国産で8〜34枚です。尾羽は飛ぶ向きを変える役目を持ちます。揚力とブレーキにも関わり、英名は rectrix(複数形 rectrices)です。
見分けへの効き方
拾った羽が尾羽か風切かは、羽軸(羽の中を通る太い羽の軸)の位置で見ます。風切は軸が一方に寄り、尾羽の中央の羽は軸が真ん中で左右が揃います(BioBush)。12枚の種は日本産で約70%、外国産で約73%を占めるため、すべて拾い集めて数えられたとしても、それだけで種を1つには絞れません。拾った場所と写真を残し、ほかの羽と並べて比べます。拾った1枚からは、鳥の全体の枚数も種も分かりません。
似た語との違い
尾羽と風切羽は、見た目がよく似ています(BioBush)。大きくて隙間のない羽なので、形だけでは分けにくく、付く場所で分けます。尾の付け根に並ぶのが尾羽、翼に並ぶのが風切羽です。尾羽のいちばん外の一対は外側尾羽として別に扱います。拾った羽では、どこに付いていた羽かを先に確かめ、迷うときは「尾羽か風切か」と書いて、断定せずに残します。
身近な鳥で確かめる
トビとノスリは、尾羽の形で分けられます。野鳥撮影沼(とむチャンネル)は、トビの尾羽を綺麗な三角形、ノスリの尾羽を扇のような形と説明し、同じ動画はウミネコの尾羽の先が黒くセグロカモメは白いままだと伝えます。「解説!鳥の鳴き声図鑑」の動画は、ほかの猛禽の多くが扇形なのに対し、トビはバチのようなシルエットだと話します。ただし「形」の話で、尾だけの形とは言っていません。飛ぶ姿を見たら、尾の形と翼の形を分けて書き残します。
出典
- 論文 風間辰夫・土田崇重(2018) 日本産鳥類308種と外国産鳥類201種の尾羽の枚数について
- 動画・英語 BioBush Types of Bird Feathers - Use Shape to Identify Feathers
- 動画 野鳥撮影沼(とむチャンネル) 【初心者必見!】似ている野鳥30種の見分け方
- 動画 解説!鳥の鳴き声図鑑 超入門!日本の猛禽類20種【解説】
