からだとことば図鑑
過眼線(頭と顔の名前)
過眼線は、嘴の付け根から目を通って後方へ抜ける、顔を横切るように走る一本の帯です。嘴の付け根から目を通り、後方へ抜ける帯を指します。山階鳥類研究所の鳥類標識調査が使う部位名でも、この線は顔の目より上ではなく、目そのものの高さに置かれます。前端の始まりは種で違い、嘴の基部から立ち上がるものもあれば…
眉斑(頭と顔の名前)
眉斑は、目の上を前後に走る帯で、人の眉にあたる位置に出る、色ではなく位置の名です。眉斑(びはん)は、目の上を前後に走る帯のことで、人の眉にあたる位置に出ます。Biodiversity and Development Institute(BDI)の鳥の用語集は、嘴の付け根の近くで始まり…
耳羽(頭と顔の名前)
耳羽は、目の下から後方へ広がる羽の面で、多くの図鑑が「頬」と書く場所と同じ面です。多くの図鑑が「頬」と書く場所と同じで、目の下から後方にかけて広がる羽の面を指します。耳の穴はこの羽の下に隠れており、山階鳥類研究所の鳥類標識調査でも頭部の部位のひとつとして記録されます。…
冠羽(頭と顔の名前)
冠羽は、頭頂から伸びるまわりより長い羽で、立てたり寝かせたりできるのがふつうです。頭頂から伸びる、まわりより長い羽を指します。羽を起こす筋肉があり、立てたり寝かせたりできるのがふつうで、鳴くときや興奮したときに立ち、落ち着くと寝ます。常に立っているとは限らないため、図鑑の絵で立った姿だけを覚えていると…
アイリング(頭と顔の名前)
アイリングは、目のふちを囲む輪で、羽毛でできたものと皮膚でできたものがあります。目の縁を囲む輪を指し、成り立ちは二つに分かれます。ひとつは短い羽毛が輪状に並んでできる輪で、地の羽色と違う色に塗られるため模様として見え、換羽で入れ替わります。もうひとつはまぶたの縁の皮膚が裸出してできる輪で…
嘴(頭と顔の名前)
嘴は、上嘴と下嘴からなる口の外側で、骨の上を羽ではなく角質の鞘がおおった構造です。上嘴と下嘴からなる口の外側で、骨の上を角質の鞘がおおった構造です。羽ではないので換羽で一斉に入れ替わることはなく、伸びながら先が摩耗して形が保たれます。付け根は額の羽毛に、下は喉の羽毛に接し…
風切羽(翼と尾の名前)
風切羽は、翼の後縁をつくる長い羽で、外側から初列・次列・三列の順に並んでいます。翼の後縁をつくる長い羽で、翼を広げた時に面をつくる主役です。外側から順に、手にあたる部分に付く初列風切、前腕に付く次列風切、体に近い側の三列風切と並びます。山階鳥類研究所の鳥類標識調査でもこの三つの呼び分けで記録され…
雨覆(翼と尾の名前)
雨覆は、風切の付け根を瓦のように覆う短い羽の層で、大・中・小の三層に分かれます。風切羽の付け根をおおう短い羽の層です。屋根の瓦のように少しずつ重なりながら、翼の前寄りをおおいます。層は外から見える順に大雨覆、中雨覆、小雨覆の三つに分けられ、山階鳥類研究所の鳥類標識調査でもこの呼び方で記録されます。覆う羽1枚は…
翼帯(翼と尾の名前)
翼帯は、雨覆や風切の淡い先端が横一列に並んでできる、羽の名ではなく模様の名です。雨覆や風切の先端が淡い色で縁取られ、それが横一列に並んでできる帯状の模様です。羽そのものの名前ではなく、模様の名前で、線を作っているのは雨覆の先端や大雨覆の白い縁です。畳んだ翼では羽が瓦のように重なるため、先端の淡色だけが表に出て…
翼鏡(翼と尾の名前)
翼鏡は、カモ類の次列風切の一部が金属光沢を帯びてできる、翼の後ろ寄りの光る面です。カモ類の風切羽のうち、次列風切の外側に並ぶ金属光沢の面です。色素ではなく羽の微細な構造が光を返して出る色なので、当たる角度によって青にも緑にも見え、暗く沈むこともあります。面の前後を白い縁が挟む種が多く…
尾羽(翼と尾の名前)
尾羽は、尾の付け根から左右に並ぶ羽で、飛ぶ向きを変える役目を持つ、飛ぶための羽です。尾羽は、尾の付け根から左右に並ぶ羽です。風間・土田(2018年)が生体や死体から数えた調査では、日本産308種のうち215種(約70%)、外国産201種のうち147種(約73%)が12枚でした。スズメやツバメ…
外側尾羽(翼と尾の名前)
外側尾羽は、尾羽のうちいちばん外側の一対で、尾を広げた瞬間にだけ縁に出る羽です。尾羽のうち、左右のいちばん外側に位置する一対を指します。尾を畳むと内側の羽の下に隠れ、広げたときにだけ縁として現れます。この位置の羽だけ色が違う種があり、白く抜けているものがよく目立ちます。上から見ても下から見ても縁に出るため…
漂鳥(暮らし方をあらわす言葉)
漂鳥は、国外へは渡らず、標高や緯度の方向へ国内で季節ごとに移動する鳥の区分です。日本の中で季節ごとに住む場所を変える鳥をまとめた区分です。国境をまたぐ渡りはせず、標高や緯度の方向に動きます。夏は里山の雑木林や山地の林で繁殖し、冬は平地の公園や住宅地へ下りてくる型がよく知られています。標高を上下する型は…
旅鳥(暮らし方をあらわす言葉)
旅鳥は、渡りの途中に立ち寄るだけで、その土地では繁殖も越冬もしない鳥の区分です。繁殖地と越冬地の間を移動する途中で、その土地に立ち寄る鳥を指します。そこでは巣を作らず、冬も越しません。数日から数週間休んで餌をとり、体を戻してから先へ進みます。区分は種の性質ではなく見ている土地から見た関係なので…
換羽(暮らし方をあらわす言葉)
換羽は、古い羽が抜けて新しい羽に替わる過程で、多くの種は夏の終わりから秋に進みます。羽は伸びきると生きた組織ではなくなり、擦れても直せません。そのため一定の周期でまるごと抜け替えます。多くの種は繁殖を終えた夏の終わりから秋にかけて全身を替え、風切羽や尾羽は左右で対になる位置から順に抜けるので、飛ぶ力は保たれます。…
夏羽と冬羽(暮らし方をあらわす言葉)
夏羽と冬羽は、同じ個体が季節によってまとう二通りの羽色で、繁殖期の姿が夏羽です。一羽の鳥が季節によって別の羽色をまとうことで、繁殖期の姿を夏羽、それ以外の時期の姿を冬羽と呼びます。学術寄りの書き方では生殖羽・非生殖羽です。色が変わる道筋は二つあり、換羽で羽そのものが入れ替わる場合と…
混群(暮らし方をあらわす言葉)
混群は、種の違う鳥がひとつの群れにまとまって、同じ向きへ移動していく状態のことです。種の違う鳥がひとつの群れとしてまとまり、同じ向きへ移動していく状態を指します。日本では冬の林にできる型がよく知られ、シジュウカラやエナガといったカラ類が芯になり、そこへコゲラなどが加わります。日本鳥学会誌などで報告される混群の研究では…
集団ねぐら(暮らし方をあらわす言葉)
集団ねぐらは、夜を過ごすためだけに多数の鳥が集まって眠る場所で、巣とは役割が別です。夜を過ごすためだけに、多数の個体が集まって眠る場所です。卵とヒナを育てる巣とは役割が別で、ねぐらには巣材も卵もなく、朝になれば全員が散ります。使うのは繁殖に加わらない個体も含む群れ全体で…
縄張り(暮らし方をあらわす言葉)
縄張りは、一定の空間を占め、ほかの個体を中に入れないように振る舞う行動のことです。一定の空間を占め、ほかの個体を入れないように振る舞うことをこう呼びます。守る中身は季節で変わり、繁殖期のものは巣とその周りの採食場所を同種の雄から守る形が多くなります。もう一つが冬の採食縄張りで…
幼鳥(暮らし方をあらわす言葉)
幼鳥は、巣立ってから最初の換羽を終えるまでの段階で、羽の色も作りも成鳥と違います。巣を出てから、最初の換羽を終えるまでが、この段階です。巣立ち直後にまとっているのは幼羽で、成鳥の羽とは作りが違います。多くの小鳥は夏から秋にこれを換え、その後の羽を第1回冬羽と呼びます。環境省の鳥類標識調査を担う山階鳥類研究所では…
