葉柄
葉の見方
葉柄は、葉と枝をつなぐ柄で、長さや断面、翼、毛、蜜を出す腺が見どころになります。
指すもの
葉柄は、葉身と枝をつなぐ軸で、これを持たず葉身が直接枝につく葉は無柄と呼びます。長短のほか、断面が丸いか扁平か、両側に薄い翼が張り出すか、溝や筋があるかが見どころです。柄そのものが変形する木もあり、解説動画の sumia fatima は、ミカン類の翼のある葉柄、支えに巻きついてよじ登る葉柄、葉身が落ちてとげとして残る葉柄を挙げています。どこまでが葉一枚かは単葉と複葉の側で決め、小葉につく柄は小葉柄と呼び分けます。
見る場所
柄の付け根から葉身までを、一本ずつ見ます。つまんで回すだけで、断面が丸いか扁平か、溝があるかが分かります。サクラの仲間では葉身の基部か葉柄に小さな粒が一対あり、これが花の外で蜜を出す花外蜜腺です。ソメイヨシノとヤマザクラで位置を比べられます。長さは同じ木でも枝ごとに違います。中国の研究チームは、苗木を日陰に似せた光で三段階に分けて育て、遠赤色光の割合が高いほど葉柄が長く伸びたと報告しています。
見分けでの使い道
葉身の形が似ていても、柄だけで候補が割れます。蜜腺の有無と位置はサクラの仲間を絞る定番で、鋸歯の形と合わせれば近い種どうしを比べられます。蜜腺に集まるアリは、葉を食う虫の動きを妨げると考えられています。コブシでは托葉が葉柄の基部と合着し、托葉が落ちた跡が葉柄にU字を描きます。ナズナでは、根もとの葉に柄があり、茎につく葉は柄が短いか茎を抱きます。葉軸と葉柄の切り分けは単葉と複葉の側に置きます。
出典
- 資料 福原達人(福岡教育大学) 4-3. 葉(植物形態学)
- 資料 福原達人(福岡教育大学) 4-6. 食べられるのを防ぐしくみ(植物形態学)
- 論文・英語 Huo H, Wei X, Jiang F, Feng S, An J(2026) Integrated phenotype, endogenous hormones and transcriptome analysis revealed the mechanism of response of Phoebe bournei seedlings to shade signals
- 動画・英語 sumia fatima Petiole and its types
