葉の切れ込み

葉の見方

葉の切れ込みは、葉のふちが割れ込む形を、浅裂から全裂まで深さで呼び分ける言葉です。

指すもの

葉の切れ込みは、葉身のふちが中心へ向かって割れ込む形を指します。深さで呼び分け、浅く切れるのが浅裂、中ほどまでが中裂、主脈の近くまで届くのが深裂、主脈に達して分かれるのが全裂です。分かれた一つ一つを裂片と呼び、裂片の数は切れ込みの数に一つ足した数になります。福原達人『植物形態学』4-3は、段階を浅裂と深裂の二つで示し、この数え方も載せています。ふちの小さな凹凸は切れ込みではなく鋸歯で、葉身が割れるかどうかが境目です。

見る場所

切れ込みの底が主脈にどこまで近いかを見ます。英語の用語集 SFA Dendro は、ふちから主脈までの4分の1を超えて切れ込んだ葉を lobed とします。イロハモミジは掌状に深く裂けます。同じ木でも葉によって深さが違うことがあり、アイオワ州立大学エクステンションのベックは、クワの一種が一本に二、三の葉形を持つ例を挙げ、複数の葉を見るよう勧めます。カクレミノは若木や枝の下部の葉が三深裂し、年を経ると裂けない丸い葉が増えます。

見分けでの使い道

遠目に形の分かる木を、葉一枚で絞れます。カエデ類・スズカケノキ類・ヤツデは、切れ込みの形がそのまま名前に結びつきます。深裂と複葉の境目は、見た目の深さでは決まりません。裂片の付け根に腋芽が無ければ深裂した単葉、あれば複葉で、この線は単葉と複葉に置いています。掌状か羽状かは葉脈の型とそろうことが多いです。イチョウは切れ込みの有無で雌雄が分かるとよく言われますが、日本花の会の樹木医は俗説とし、葉の形では見分けられないとしています。

出典

  1. 資料 福原達人(福岡教育大学) 4-3. 葉(植物形態学)
  2. 資料・英語 SFA Dendro Leaf Morphology: Lobes
  3. 動画・英語 Billy Beck(Iowa State University Extension and Outreach)/UKNOW How-to Videos How to Use Leaves to Identify Trees
  4. 動画・英語 Nature Clearly Learn to Recognize Different Types of Leaf Shapes | Plant Leaves
  5. 動画 ウェザーロイド Airi(ポン子) 【お天気雑学】イチョウの葉っぱ、切れ込みのある葉は「雄」で切れ込みのない方は「雌」説