ケヤキ
ケヤキは、硬くて割りにくい街路樹にも使われる広葉樹。
写真: Saigen Jiro / CC0(Wikimedia Commons)特徴
公園や街路樹でおなじみの落葉高木で、冬に見上げるとほうきを逆さにしたような枝ぶりがよく分かります。樹皮は灰褐色で老木では大きな鱗片になってはげ落ち、用途は建築・楽器・彫刻材のほか薪炭材で、木灰は陶磁器の製造にも使われます(森林総合研究所九州支所)。北カリフォルニアの公園の一本は、高さも幅も約12〜15mあります(YouTube「Jeff Wortham」)。
燃え方
ケヤキの気乾比重は平均0.69(0.47〜0.84)で、重硬な木です(日本木材総合情報センターの資料)。高密度の材ほど燃える速さが遅い傾向があり、ナラのような重厚な材の火持ちのよさに関係するとみられますが、一概には言えません(長野県林業総合センターの技術情報、2000年)。生木は水分が重さの50%以上のこともあり、熱が水を沸かすのに使われて減り、煙も増えることも分かっています(ユタ州立大学の資料)。
向いている使い方
薪割りは手ごわい木です。比重の大きい木ほど割る抵抗が大きい傾向があり、節の多い薪は割るのに苦労します。ケヤキは「なかなかうまく割れません」という評価です(長野県林業総合センターの技術情報、2000年)。含水率が高い生材のほうが割りやすいので、太い丸太は乾ききる前に、節の少ない所から割るのが近道です。斧は膝より低い台の上で振り、足を刃の延長線から外してください。
解説動画
視聴済み
0/1
の解説動画
楽に薪を割るための下ごしらえと斧の使い方
概要
玉切りした原木を斧で割るときに、少しでも楽をするための考え方を解説する。薪割りは乾く前、含水率の高いうちにやると楽に割れる。伐倒して玉切りしたらすぐ割るのがよく、置いておくほど割りにくくなると説明している。
ケヤキは乾くと歯が立たない
小口にヒビが入ると割れやすくなると思われがちだが、小口割れは薪がかなり乾いてきたしるしである。乾くと木が締まって硬くなり、なかなか割れない。樹種によっては全く割れなくなり、ケヤキは小口割れが進んだ状態だと斧がまるで歯が立たないと述べている。
台は2つ置く
薪割り台を置いたら、その手前にもう一つ原木を置く。斧が的を外れたときに手前の原木が受け止めてくれるので、自分の足を打たずに済む。台が一つだけだと外した刃がそのまま足に向かうことになり非常に危険で、安全のために台は2台構える。
元口から割る
木には根元側の元口と先端側があり、元口の方から斧を入れると割りやすい。昔から木は元から、竹は先から割ると言われ、その方が綺麗に割れる。特に二股になった原木は元口から割らないとまず割れない。玉切りのときにチェーンソーで元口側に切り傷をつけ、目印にしておくとよい。
ヨキの振り上げ方
日本の斧はヨキと呼ぶ。初心者にありがちなのは、斧を上に持ち上げた位置からそのまま下ろす振り方で、これでは力が入らない。斧をいったん下に構えたところから振り上げ、その勢いと斧自身の重みを乗せて下ろす方が力が伝わる。ただしブレやすくなるので慣れは必要になる。
出典
- 公的機関 森林総合研究所 九州支所 ケヤキ
- 資料 日本木材総合情報センター(出典:農林省林業試験場『世界の有用木材300種』) ケヤキ(木材の種類と特性)
- 公的機関 長野県林業総合センター 木材部(2000) 薪ストーブと薪の燃焼・薪割り(技術情報No.103)
- 公的機関・英語 Utah State University Extension(Forestry) Wood Heating
- 動画・英語 Jeff Wortham Zelkova serrata - Sawleaf Zelkova, Japanese Zelkova
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモトラベル
ドライブの楽しみ方・温泉の分析書・建物と名画の見どころの図鑑
ドライブ152・温泉140・建物172
オトモクリエイティブ
歌う・描く・撮るを、作る側から引く図鑑(ボーカル・構図と光・画材と機材)
ボーカル140・アート66
シリーズ全11本を見る

