攻略 | オトモマッスル

Tゾーンと頬など、顔の場所ごとに手入れを変える。

部分で違う肌の手入れは、顔全体を1つの肌として扱わず、場所ごとに製品と量を変えるところから組み立てます。皮膚の厚みや皮脂腺の分布は、部位によって異なります。肌質では、皮脂量と水分量の2軸で分ける4つのタイプの1つを混合肌と呼びますが、明確な医学的定義ではありません。同じ人の顔5か所の皮脂を1年測った研究では夏が最も多く、T・Uゾーンの肌質が2季節以上食い違う場合を混合肌とする定義が提案されています(Youn ら、2005年)。顔全体に同じ製品を同じ量で使うと、乾燥しやすい部分にはうるおいが足りず、皮脂の多い部分にはべたつきを感じることがあります。

肌質
肌質図: オトモシリーズ

皮脂の分泌が多いのは、額や鼻筋などのTゾーンです。中国の713人を対象にした調査でも、額の皮脂の量は前腕より多いと報告されています(Man ら、2009年)。Tゾーンには軽めのテクスチャーを使い、皮脂が少なく乾燥しやすい頬や目もと・口もとには保湿力の高いものを重ねて使う人が多いです。皮脂がつくる膜の役割は、皮脂膜の項目で扱っています。

皮脂膜
皮脂膜写真: OpenStax College / CC BY 3.0

目もとは、顔の中でも皮膚が薄い場所です。韓国人の遺体10体を調べた研究では、まぶたの皮膚はまつ毛側で約0.32mmと最も薄く、眉の下側の約1.13mmとは3倍以上の差がありました(Hwang ら、2006年)。目もとには、専用のアイクリームなど刺激の少ない製品を選ぶ場合があります。目もとに合わない製品を使うと赤みや違和感につながることがあるため、違和感が出た製品は目もとから外します。

唇には皮脂腺が無く、水分を保つ力も弱いとする報告があります(Kim ら、2021年)。唇には顔用の保湿剤ではなく、リップクリームなど専用の製品を使います。

塗り分けが合っているかは、手入れから数時間たった肌で確かめます。額や鼻筋のべたつきと、頬や口もとのつっぱりのどちらが出ているかを見れば、次に量や製品を変える場所が決まります。皮膚の水分と油分を補い保つ手入れは、季節や肌の状態を見ながら見直すことがすすめられています。量や製品を変えても赤みや違和感が続く場合は、皮膚科に相談することが勧められます。

出典

  1. 論文・英語 Youn SW, Na JI, Choi SY, Huh CH, Park KC(2005) Regional and seasonal variations in facial sebum secretions: a proposal for the definition of combination skin type
  2. 論文・英語 Hwang K, Kim DJ, Hwang SH(2006) Thickness of Korean upper eyelid skin at different levels
  3. 論文・英語 Man MQ, Xin SJ, Song SP, Cho SY, Zhang XJ, Tu CX, Feingold KR, Elias PM(2009) Variation of skin surface pH, sebum content and stratum corneum hydration with age and gender in a large Chinese population
  4. 論文・英語 Kim J, Yeo H, Kim T, Jeong ET, Lim JM, Park SG(2021) Relationship between lip skin biophysical and biochemical characteristics with corneocyte unevenness ratio as a new parameter to assess the severity of lip scaling