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成分が並ぶ順番のルールと、読み方。

日本の化粧品は、配合されているすべての成分を、分量の多い順に並べて表示します。2001年の厚生労働省の通知が定めた基本のルールで、混ぜ合わせた原料は、混ざっている成分ごとに分けて書きます。順番は、業界団体の自主基準では原則として仕込み時の分量にしたがいます(日本化粧品工業連合会、2018年)。原料が複数の成分を含むときは、5%配合の原料に成分Aが60%入っていれば、成分Aは3%と数えて並べます(Humblebee & Me)。

読むときは、前のほうに書かれた成分ほど配合量が多く、後ろにいくほど少ないと見ます。先頭の数個を見ると、その製品の土台が水か油か、グリセリンのような保湿成分が上のほうにあるかが分かります。

ただし、1%以下の成分と着色剤は、互いに順不同に書いてよいとされています。後半に並ぶ成分どうしの位置では、どちらが多いか比べられません。1%の境目がどこにあるかも、表示からは分かりません。

着色剤は、1%を超えていても順不同にしてよい対象です。着色剤以外を多い順に書いたあと、着色剤をまとめて末尾に書く方法もあり、量の順に並べる書き方も認められています(日本化粧品工業連合会、2018年)。酸化チタンや酸化鉄などの着色剤は、書かれた位置から配合量を推測できません。ファンデーションや口紅の色違いのシリーズでは、「+/-」の後に全色分の着色剤を並べてよいとされ、手元の色に入っていない成分が混じることもあります。色合いを整える体質顔料(タルクなど)も、着色剤に含めてよいとされています。

やりがちな失敗は、後半の並びから配合量を読もうとすることです。後半で確かめられるのは、その成分が入っているかどうかまでです。気になる成分の名前を見つけたら、その成分の図鑑の項目で働きを確かめます。成分の名前の付け方はINCI名、表示を省いてよい微量の成分はキャリーオーバー成分の項目にあります。

出典

  1. 公的機関 厚生労働省(2001) 化粧品の全成分表示の表示方法等について(医薬審発第163号・医薬監麻発第220号)
  2. 公的機関 東京都健康安全研究センター 化粧品の表示
  3. 資料 日本化粧品工業連合会(現・日本化粧品工業会)(2018) 化粧品の全成分表示の記載方法に関する自主基準について(粧工連通知2018005号)
  4. 動画・英語 Humblebee & Me You're labelling your products wrong.
  5. 動画 かずのすけ 【超簡単!?】誰でもできる!化粧品の成分を読み解く4つのルール【前編】