BHA(サリチル酸)
皮脂となじみやすく、毛穴まわりの肌を整える角質ケア成分


成分の働き
BHAは主にサリチル酸を指す名称で、油に溶けやすい性質から毛穴の中の皮脂となじみやすいとされる角質ケア成分です。化粧品としては、肌を整え、なめらかな状態に近づける目的で配合されます。毛穴のつまりを取り除いて「治す」といった医薬品的な働きをするものではなく、あくまで肌表面の状態を整えるための成分として扱われています。角質細胞どうしの結合を弱め、角層がはがれ落ちやすくなる作用も知られています。
向く肌質
皮脂が多くテカりや毛穴の目立ちが気になる肌に向くとされますが、乾燥が強い肌や敏感肌では刺激になりやすいため注意が必要です。
使い方
皮脂が多く出やすい部分向けの化粧水や洗顔料、部分ケアアイテムに配合されることが多く、皮脂や汗をかきやすい季節や部位に絞って使う人もいます。AHAと同様に、配合濃度や使用頻度によって肌への働き方が変わります。医療機関で行うサリチル酸ピーリングでは、施術後の乾燥や2日以上続く赤みが報告されており、乾燥は保湿剤をこまめに塗って抑えます。
注意点
サリチル酸はアスピリンと同じ系統の物質であるため、サリチル酸過敏症のある方は使用を避ける必要があります。妊娠中・授乳中の使用については自己判断せず、成分表示を確認したうえで必要であれば医師や薬剤師に相談してください。赤みやかぶれが出た場合は使用をやめ、症状が続くときは皮膚科を受診してください。サリチル酸は皮膚から吸収されやすく、吸収による全身への影響(サリチル酸中毒)はごくまれながら重い副作用として知られています。
解説動画
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【毛穴悩み解決】ピーリングに悩んでる人に見てほしい!肌タイプ別に皮膚科医が深堀り解説します
水になじむ酸と、油になじむ酸の違い
角質ケアに使われる酸には、大きく分けてAHAとBHAの2つの系統があるとされています。動画では、グリコール酸などのAHAが水になじみやすい性質を持つのに対し、サリチル酸を中心とするBHAは油になじみやすい性質を持つと説明されていました。この違いによって、同じ角質ケア成分でも、肌のどの部分に働きかけやすいかが異なってくるという整理がされていました。
毛穴の内部という狭い範囲に働きかける仕組み
皮脂は毛穴の中を通って肌の表面に運ばれますが、皮脂の分泌が多かったり、毛穴の出口付近に古い角質がたまったりすると、皮脂が毛穴の中に滞留しやすくなるとされています。動画では、サリチル酸が油になじみやすい性質を活かして毛穴の内部まで届き、角質のケアを行える成分として紹介されていました。AHAが主に肌表面の角質全体に働きかけるのに対し、BHAは毛穴の内部というより狭い範囲を対象にした成分だという整理でした。
皮脂やテカりが気になる肌に選ばれる理由
動画では、皮脂の分泌が多くテカりやすい肌や、毛穴の目立ちが気になる肌には、AHAよりもBHA(サリチル酸)が選ばれることが多いと説明されていました。一方、皮脂の量よりも肌全体のキメや乾燥によるごわつきが気になる場合は、AHAが選ばれる傾向にあるとも紹介されており、同じ角質ケア成分でも気になる部位や肌の状態によって使い分けられているという内容でした。
ピーリング成分全般に共通する使い方の注意
動画では、ピーリング系の成分は種類を問わず「やりすぎないこと」と「自分の肌に合ったものを選ぶこと」が共通のポイントとして挙げられていました。角質を一度に取り除こうとせず、少しずつ様子を見ながら取り入れる考え方が基本とされており、サリチル酸を含む製品についても、使う頻度や量を加減しながら試すことがすすめられていました。
出典
- 論文・英語 Tasleem Arif(2015) Salicylic acid as a peeling agent: a comprehensive review
- 論文・英語 Arnd Jacobi ほか(2015) Keratolytics and Emollients and Their Role in the Therapy of Psoriasis: a Systematic Review
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