アニメソング
サブカルチャー
速い言葉と高い音が同居する、忙しい曲
どんなジャンル?
映像に合わせたおよそ90秒の尺を前提に作られた曲が多く、その短さの中に転調やテンポの変化が詰め込まれます。サビの最高音が原曲キーで高いのも特徴で、間奏が短く休む場所がありません。フル尺で歌うと同じ構成をもう一周することになり、新しい曲ほど言葉数が多い傾向もあります。
歌い方のポイント
吸う場所は歌詞の切れ目ではなく、伴奏だけになる半拍で取ります。休符が見当たらない行は語尾を一拍早く切って吸うほうが安全です。高音は張り上げず、サビ前でミックスボイスへ移る助走を作ってください。言葉が詰まる箇所は子音を拍より早めに置き、拍の頭に母音を合わせると口が転びません。サビの二回目は少し抑えると、最後にもう一段を作れます。
選ぶときの目安
サビの最高音が裏声でなら出るなら候補になります。どうしても届かないならキーを変えるで下げて構いません。放送用の短い版が収録されていることも多く、1分半ほどで終わる版を選べば席の一巡にも収まります。原曲が男声か女声かも先に確かめ、予約の前に一度通しで聴いておくと転調で驚かずに済みます。
つまずくところ
最初のサビで全力を出すと二番でかすれます。力の七割ほどで始めるほうが結局は最後まで届きます。曲の途中で転調すると次の一音を見失います。初めての曲はガイドメロディを薄く残しておくと入りを外しません。知る人の少ない席では一曲で切り上げる判断も要ります。間奏が短いので、水を飲む間もないつもりで曲順を組んでください。
解説動画: 【歌い方】米津玄師 - IRIS OUT(難易度A)【チェンソーマン | 歌が上手くなる歌唱分析シリーズ】/しらスタ【歌唱力向上委員会】
出だしは区切って抜く: 出だしは短く区切って伸ばさないのが要点だと述べます。締めだけ息を抜いて柔らかく置き、ウィスパーボイスも前へ押し出すのではなく、後ろに引いておくくらいの当て方でよいと言います。同じ作り手のテレビ版の主題歌に比べれば一段は歌いやすいとしながら、形にするには技をいくつも重ねると前置きします。
濁った声は選んで足す: 声を濁らせる箇所は印を付けて示しますが、かなりの上級者向けなので自分がやりやすい所だけでよい、と何度も断ります。難しければ息を多く混ぜた柔らかい声に置き換えてもよく、地声か裏声か迷う場所も歌う人に任せると言います。無理のない範囲で妥協しながら向き合う姿勢をすすめています。
落とす音と半音のずれ: 語尾を下げるフォールは軽い所で止めるともったいないので、かなり下まで潜るつもりで動かします。外しやすい一音は思うより半音高いと伝え、半音をぶつけてくる場所や巻き舌の入る場所も分けて示します。息の多い声の中に濁りが混じって聞こえる箇所は、どちらでもよいと幅を残します。
ハネのリズムと裏返り: 平らに流さずタッカタッカと跳ねる感覚を大切にするよう繰り返し、前へ突っ込む箇所と、逆に最後だけ跳ねを消す箇所を分けます。裏声へ跳ぶ場所は伸ばしている暇がないためすぐ地声へ戻し、ラップの部分にも音程とリズムがあると述べ、言葉の頭が立つ場所では音も上がると添えます。
喉を痛めない濁らせ方: 濁った声のこつは三つ。喉の奥を上げて狭く保つと粒が細かくなり、下げると粒が大きくなって速い曲に合いません。顎は下げつつ口は大きく開け、強い声ではなく軽い声に乗せるほうが喉が痛くなりにくいと言います。最後は痛まない範囲で徐々にと念を押して結びます。