原曲キーと自分の音域

自分に合う曲を選ぶ

原曲の高さと自分の出せる幅の関係

何の話?

曲が作られたときの高さが原曲キーで、自分が無理なく出せる高さの幅が音域です。サビの最高音が上限より上にあると、声帯を引き伸ばしきったところで支えが外れ、その一か所だけ裏返ります。歌えるかどうかはうまさより高さの相性で決まる部分が大きく、半音で二つか三つずれているだけで別の曲のように楽になることがあります。

どうするか

部屋に入ったら、ガイドメロディを入れて一番だけ小さな声でなぞります。裏返る、苦しくなる、声が消える場所に印を付けてください。届かないのが一か所なら原曲キーのままで戦えますし、三か所以上で苦しいならキーを変える方が早いです。低い側も同じで、出だしの数音が鳴らない曲は下げすぎです。

つまずくところ

音域は朝と夜でも季節でも動きます。起きてから二、三時間は声が目覚めきらないことが多く、一曲目に高い曲を入れると実力より低く聞こえます。出ない音を力で押し上げるのがいちばん危ないところで、喉の奥が痛む日はその日はもう上げません。寝不足や乾燥でも半音一つ分は狭まると考えておくと、選曲で焦らずにすみます。音域もあわせて。

解説動画: ボイストレーナーと音域チェック!あなたの声は何オクターブ?/しらスタ【歌唱力向上委員会】

音域を知ると選曲が決まる: レッスンで一番多い質問が「私に合う曲は何ですか」だという。講師の答えの土台が音域で、音域さえ合っていればあとは基本的に好きな曲でいい、という立て方をしていた。逆に出ない音の入った曲を選ぶと、歌う側にストレスが溜まり、聴く側にも苦しく響く。

測り方と、控える3つの数字: やり方は単純で、鍵盤の音に合わせて声を出し、下へ、次に上へたどって出せなくなる手前の音を覚えるだけ。控えるのは最低音・最高音・その幅が何オクターブか、の3つ。アルファベットと数字の音名でメモしておくと、後の判断にそのまま使える。

2オクターブがひとつの基準: 音を順にたどってひと巡りしたぶんが1オクターブ。講師は2オクターブを基準に置き、そこまで使えればJ-POPのほとんどが射程に入ると話す。初心者はまず2オクターブを目標にすると、歌って楽しめる曲の幅がはっきり増えていく、という順番だった。

幅より、最高音がどこにあるか: 同じ2オクターブでも、最高音の位置は曲ごとに違う。自分の上限より高ければキー変更の出番で、-1ごとに曲全体が低い方へずれていく。最高音に合わせて下げ幅を決めるのが筋で、当てずっぽうにキーを変えるのとは結果が変わる。

曲の音域は調べる、自分の音域は測り直す: 自分の音域は測れても、曲がどこまで高いかは分からない。曲名と「音域」で検索すれば最低音から最高音が出てくる、と紹介していた。カバーで何となく+4にするより、自分の数字と突き合わせた方が曲を自分のものにできる。音域は日や体調で動くので、ときどき測り直す。