盛り上げたいとき
場面で選ぶ
場面: 職場・宴会
盛り上げたいときは、場の温度を上げる曲の選び方と歌い方。
何の話?
場の温度は、歌のうまさだけでなく聴く側の反応でも変わります。Utharntharm・Mitchell(2023)は、同じトランペットの録音に3段階の拍手を付けて30人に聴かせました。掛け声つきの拍手のときは、ほかの拍手と比べて、全体の評価・表現・強弱の評価が有意に上がりました。この結果は楽器の録音で測ったもので、カラオケの歌では確かめられていません。
どうするか
拍手は、もう叩いている人の割合が多いほど、自分も叩き始めやすいことが分かっています。Mann ら(2013)は、学術発表のあとの拍手を数理モデルで調べました。サビの手前で最初の一人が手拍子を入れると、場に広がりやすいと考えられます。ただし、講演の拍手を調べた研究なので、歌の場の話ではありません。速い曲は言葉が詰まるので、1番のうちに息継ぎの場所を決めておくと2番で崩れません。粒立ては滑舌の練習がそのまま効きます。
つまずくところ
盛り上げようとしてのどを絞って叫ぶのは避けます。Yiu・Chan(2003)は、若いアマチュアのカラオケ歌手20人を2群に分けて比べました。水分と短い声の休みを入れて歌った群は、休まず歌い続けた群より長く歌えました。ただし、水と休みは分けて測っていません。休みも水もなく歌い続けた群では、声の揺れ(ジッター)と出せる最高音に有意な変化が出ました。翌日もかすれが残るようなら、耳鼻咽喉科で診てもらいます。
出典
- 論文・英語 Olivia Utharntharm・Helen F. Mitchell(2023) Rent-a-crowd! Understanding how applause magnitude impacts music performance appraisal
- 論文・英語 Mann RP・Faria JJ・Sumpter DJT・Krause J(2013) The dynamics of audience applause
- 論文・英語 Yiu EM・Chan RM(2003) Effect of hydration and vocal rest on the vocal fatigue in amateur karaoke singers