落ち着かせたいとき

場面で選ぶ

場面: 友達と

落ち着かせたいときは、上がりきった場を一度静める役の曲。

何の話?

上がりきった場をそのまま走らせると、終盤には全員が疲れて散っていきます。速い曲が3〜4曲続いたら、テンポを落とす役が要ります。日本の研究チームが成人男性26人に音楽を聴かせた実験では、遅いテンポの曲のほうが心拍数が下がりリラックスのホルモンが増えました。ここで入れる一曲は目立つためではなく、次の盛り上がりへ向けて全員の息をそろえ直す時間です。歌う側には喉を休められる数分にもなります。

どうするか

1分あたり60〜80拍あたりのゆっくりした曲を選び、エコーはふだんより少し深めにします。録音の専門誌は、バラードでは残響を2秒ほどに深めると声が遠くやわらかく聞こえると解説しています。立たずに座ったままでよく、マイクを口に近づけて息の音まで拾わせると、部屋の空気は自然に静まります。歌い終わりは余韻を3〜4秒置いてから次を予約すると、流れを切らずに渡せます。

つまずくところ

静めるつもりで長い曲を続けて2曲入れると、場がそのまま終わってしまいます。戻すのは1曲までと決めておくのが安全です。ゆっくりした曲は伸ばす音が多く音程のごまかしが効かないため、自分の得意な高さから外れると苦しく聞こえます。アメリカの公的機関(NIDCD)は途中で何度か声を休ませるよう勧めており、この曲を省いて速い曲だけで押し切ると機会を逃します。歌い方はバラードの項目もあわせて見ておくと迷いません。

出典

  1. 論文・英語 Ooishi Y・Mukai H・Watanabe K・Kawato S・Kashino M/PLOS ONE(2017) Increase in salivary oxytocin and decrease in salivary cortisol after listening to relaxing slow-tempo and exciting fast-tempo music
  2. 資料・英語 Paul White/Sound On Sound(録音の専門誌)(2006) Choosing The Right Reverb
  3. 公的機関・英語 NIDCD(米国国立聴覚・伝達障害研究所、NIH の一部) Taking Care of Your Voice