世代の違う相手と歌う
人と歌う
場面: 職場・宴会
世代の違う相手と歌うのは、知っている曲がほとんど重ならない相手に合わせること。
何の話?
相手と10歳ちがえば、知っている曲の重なりは驚くほど小さくなります。自分の定番が、相手には一度も耳にしたことのない曲ということが普通に起きます。この場面では歌のうまさより、相手が口ずさめるかのほうが居心地を左右します。世代をまたいで残った曲は数がかぎられると考えておきます。若い頃に聴いた曲への愛着は、年齢や国を問わず共通すると海外の調査が示しています。世代がずれて重ならないのは自然なことです。
どうするか
相手が最初に入れた曲の年代とテンポを覚え、その前後10年あたりから選びます。知らない世代の曲しか出てこないときは、無理に合わせず知らないと言って聴く側に回るほうが場は和みます。映像作品で長く使われた曲や昭和歌謡の定番は、世代の橋渡しになりやすいところです。相手が13〜19歳だった頃に流行した曲は、思い出として残りやすいという調査があります。生まれた年にその年頃を足すと、選曲の目安になります。
つまずくところ
相手の世代の曲を古い、暗いと茶化すのは、この場でいちばんやってはいけないことです。曲の話は好みの話に留めると角が立ちません。一方で、合わせすぎて自分が一度も歌わないのも不自然なので、3曲に1曲は自分の範囲から入れて構いません。相手も知らない曲を聴く時間を楽しんでいます。13〜19歳ごろの曲はあくまで多くの人の傾向で、個人の好みとは限りません。最後は本人に聞くのが一番の確認になります。
出典
- 論文・英語 Renwick J・Woolhouse MH/Psychology of Music(2023) Reminiscence bump invariance with respect to genre, age, and country
- 論文・英語 Rao CB・Peatfield JC・McAdam KPWJ・Nunn AJ・Georgieva DP/Journal of Multidisciplinary Healthcare(2021) A Focus on the Reminiscence Bump to Personalize Music Playlists for Dementia