高齢の家族の口座

手続きの罠

本人が困る前に、家族が知っておく

どんな手口・どんな罠?

判断力が低下してから狙われる勧誘、本人しか知らない口座、認知症による口座の凍結——高齢期には資産そのものより、資産にたどり着けなくなることが問題になります。

なぜ引っかかるのか

お金の話は家族の間でも切り出しにくいからです。財産を狙っていると思われたくない気持ちが、確認を先延ばしにさせます。そして必要になったときには、本人が説明できなくなっています。

見分け方のサイン

身に覚えのない金融商品の書類が届く、訪問や電話の頻度が増えている、同じ商品を何度も乗り換えている(回転売買)。書類を一緒に見る習慣があれば気づけます。

こうなったらどうする

どの金融機関に何があるかを1枚にまとめておくだけで、相続時の負担(相続と証券口座)も、判断力低下時の対応もまったく変わります。任意後見や家族信託といった制度もありますが、まずは一覧を作ることから。困ったときの相談先は、消費者ホットライン188と地域包括支援センターです。

解説動画: 高めよう!「見守り力」(応用編)『1.高齢者・障害者の消費者トラブルの現状と特徴』:消費者庁/消費者庁 / CAA

狙われる理由は3つの不安: 消費者庁の啓発動画。高齢者にはお金・健康・孤独という3つの不安があり、悪質業者はその心細さ・寂しさに巧みにつけ込んでくる、と説明される。きっかけは訪問販売と電話勧誘が圧倒的に多い。

親切を装って近づく: 手が届かなくて困っていたときに電球を取り替えてくれた、よく眠れて高血圧が治ると言われた、謝礼を支払うと言われた——親切や優しさを装って近づいてくるのが典型的な入り方として挙がる。

相談されない構造: 被害に遭ってもだまされていることに気づきにくい。気づいても恥ずかしい・認めたくない・自分が悪い・迷惑をかけたくないという心理が働き、誰にも相談しない傾向がある。

二次被害の金額: 一度被害に遭うとその後も狙われ続け、何度も被害に遭う。二次被害の平均支払金額は65歳未満で約94万円に対し、65歳以上は約245万円と大きく上回る、と数字で示されている。