情報商材とオンラインサロン

情報の罠

よくある入口: SNS・アプリ

売っている人が儲けているのは、投資ではない

どんな手口・どんな罠?

投資手法を教える教材や、月額制のコミュニティです。提供者の収益源は、投資の成果ではなく参加費です。事業を運営する側の話として、Alex Hormozi(Acquisition.com のチャンネル)は、教材の価値は早く薄れるが、コミュニティやフィードバックは毎月ほしくなるので払い続けてもらえる、と説明しています。全部が無価値とは限りませんが、利益相反があります。

なぜ引っかかるのか

成功者に見える人から直接学べるという形式が強力だからです。国民生活センターの2021年の注意喚起には、約30万円でサロンに入り「〇万円稼げました」という偽りの発信を指示された相談が載っています。CNA の番組では警察の捜査官が、投資詐欺のチャットグループでは詐欺師が別のアカウントを使い、「これだけ稼いだ人がいる」と体験談を並べて見せることがあると説明しています。

見分け方のサイン

実績の根拠が本人の画面写真のみ、参加者の成功談が主なコンテンツ、紹介すると報酬が出る。国民生活センターには「オンラインサロンを人に紹介すると報酬がもらえる」と言われた相談があり、この形になると構造はポンジ・スキームに近づきます。消費者庁は2025年6月、SNS広告の「アンケート副業」から高額なサポートプランの契約に進ませる事業者について注意を呼びかけました。

こうなったらどうする

同じ内容が公的機関の資料や書籍で得られないかを先に探してください。有料の情報が必要になるのは、無料の情報を読み尽くしてからです。国民生活センターは、契約前に契約条件と内容を確認し、SNSなどのやり取りの記録を消さずに残すよう勧めています。不安なときやトラブルになったときは、消費生活センター(188番)に相談してください。

出典

  1. 公的機関 独立行政法人 国民生活センター(2021) 新たな“もうけ話トラブル”に注意−オンラインサロンで稼ぐ!?−
  2. 公的機関 消費者庁(2025) 簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に関する注意喚起
  3. 動画・英語 CNA Insider(YouTube) How Do You Spot Investment Scams? | Talking Point | Full Episode
  4. 動画・英語 Acquisitioncom(YouTube) Alex Hormozi Reveals the RISKS of Info Businesses

解説動画: 「必ず儲かるUSB」(情報商材勧誘)にご注意ください!/JSDAmovie

大学生が勧誘される流れ: 証券業界の自主規制機関が作った啓発動画。バイト生活に飽きた大学2年生が友人に呼ばれ、先輩から投資のノウハウと最近買った高級車の話を聞かされる。そして「投資用USBメモリーに入った株価指数オプションの取引システムを使えば必ず儲かる」と勧められる。

手持ちが無い、と言った後: 「今お金がない」と答えると、学生ローンで借りるよう勧められる。みんな借りているから問題ない、借り方も教える、と背中を押される。この「資金が無いなら借りればいい」という展開は、他の投資詐欺とも共通する。

解約できないと分かってから: 全く儲からず解約を申し出ると断られ、代わりに「友達を紹介すれば1人につき10万円」と持ちかけられる。ローンを返せないので、と友人やサークル仲間を勧誘した結果、詐欺勧誘をしているという噂が広まり、大学に居場所がなくなる。被害者が加害者になる構造がそのまま描かれている。

相談先: 一度失った信用はなかなか取り戻せない、と締めたうえで、消費者ホットラインと日本証券業協会のコールセンターが案内される。