アフィリエイトのランキング

情報の罠

よくある入口: ネット広告

順位を決めているのは、成績ではなく報酬額

どんな手口・どんな罠?

「おすすめ証券会社ランキング」「人気の投資先3選」といった記事には、紹介経由で口座が開設されると報酬が入る仕組みで運営されているものがあります。報酬と勧め方の関係を測った研究に、インドの生命保険の代理人を調べたフィールド実験(Anagolら)があります。代理人は客に不向きで手数料の高い商品を圧倒的に多く勧め、必要な補償額より保険料の大きさに目を向けていました。

なぜ引っかかるのか

比較してくれる存在はありがたいからです。自分で調べる労力を肩代わりしてくれる相手を、疑いにくくなります。

見分け方のサイン

リンクが計測用のパラメータ付き、デメリットの記述が形式的、同じ順位の記事が大量にある。2023年10月から、広告主が内容の決定に関わった広告を広告と分からなくすると景品表示法違反ですが、規制が及ぶのは広告主で、依頼を受けて書くアフィリエイター本人は原則対象外です(消費者庁)。「広告」「PR」などの表示が無いか探してください。

こうなったらどうする

一次情報に当たってください。証券会社の手数料は各社の公式ページに、投資信託のコストは目論見書と運用報告書に書いてあります。比較記事は入口として使い、判断は必ず一次情報で。

出典

  1. 公的機関 消費者庁(2023) 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
  2. 公的機関 消費者庁 ステルスマーケティングに関するQ&A
  3. 論文・英語 Santosh Anagol, Shawn Allen Cole, Shayak Sarkar(The Review of Economics and Statistics)(2016) Understanding the Advice of Commissions-Motivated Agents: Evidence from the Indian Life Insurance Market

解説動画: 【「ステマ」法規制へ】何が問題? インフルエンサー41%が「依頼された」/日テレNEWS

何が問題なのか: 報道番組の解説。広告であることを明らかにせずに商品の宣伝を行うのがステルスマーケティング。インフルエンサーの投稿が実は販売会社の依頼だった、という実例から入る。

どこに潜んでいるか: グルメサイトの好意的な口コミの裏で店が金を渡していた、メーカー自身が個人になりすまして書いていた、専門家が公平な立場で意見を述べているように見えて実は報酬を受け取っていた——投資情報でもそのまま起きる形が並ぶ。

なぜ規制されるのか: 広告だと分かっていれば、ある程度は誇張が含まれていると考えて商品を選べる。しかし広告だと知らないと、口コミや専門家のお墨付きがストレートに響いてしまう。合理的な選択ができなくなることが問題だと整理されている。

見分けの難しさ: ぱっと見ただけでは分からず、よほど注意していて初めて疑えるかどうか。そこを巧みに突いてくる、と番組内で述べられている。