仕組債

保険・その他

高い利率と引き換えに、下落を引き受ける契約

どういう商品?

債券にデリバティブ(オプションなど)を組み込んだ商品です。年5〜10%といった高い利率が提示される代わりに、対象となる株や指数が一定水準(ノックイン価格)を下回ると、償還金が現金ではなく値下がりした株になったり、大きく減額されたりします。

もうけと損の出どころ

相場が想定の範囲で動いている限り、高い利率を受け取れます。しかし上昇したときの利益は利率で頭打ちで、下落したときの損失には歯止めがありません。利益は限定、損失は非限定という非対称な形をしています。実質的には、投資家が先物・オプションの売り手を引き受けている構造です。

コスト(どこで抜かれるか)

手数料が価格に埋め込まれていて外から見えません。組成側の取り分が数%含まれているとされ、その分は最初から投資家の期待収益を削っています。

税と口座

商品によって扱いが異なります。

向かない人・注意

この商品は金融庁が繰り返し問題視してきた分野で、販売実態についての調査や、リスクの説明が不十分だったとする指摘が公表されています。「元本確保」「早期償還で高利回り」という説明が出てきたら、まずノックイン条件を確認してください。理解できない条件の商品は、理解できないという理由だけで断って構いません。

解説動画: 仕組債(しくみさい)を理解しよう!なぜこんなに利率が高い?? 仕組債入門【第1回】/Financial Camp 金融のオンライン学習スペース

なぜ利率が高いのか: 仕組債とはデリバティブと債券がくっついた特殊な債券。3か月で5%の利子が付くこともあり、年5%で上々と言われる世界からすると破格に見える。しかし高い利率には理由がある、というのがこの回の主題。

中身に何が入っているか: 中身にオプション取引の「売り」が組み込まれている。これがリスクの正体だと明示される。オプションの売り手は、受け取る金額が限られている一方で損失には歯止めがない——その立場を投資家が引き受けている。

誰でも買えてしまう: 金融機関ではたくさん販売していて、一般の人も普通に買えてしまう。分かったうえで買うならよいが、利率だけを見て「最高やん」と言って買うのはよくないと、はっきり述べられている。