騰落レシオ

相場の温度感

見る対象: 相場

上がった銘柄と下がった銘柄の比

何の数字?

一定期間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄数の合計で割り、100倍した数字です。短期は5日、中期は25日で見るのが一般的で(時事通信社の用語解説)、25日版なら毎日の値上がり・値下がりの銘柄数を25日ぶん足してから割ります。100は値上がりと値下がりが同数の状態で、市場全体が買われすぎか売られすぎかの体温計として使われます。

読み方の目安

120を超えると買われすぎ、70を下回ると売られすぎ、というのが目安として広く使われています(時事通信社の用語解説)。ガウス・トレーディング講座(YouTube)は、数字の高さより100を上回っているかを先に見るよう説明します。100超なら、過去25日の値上がり銘柄数の合計のほうが多いという意味です。急反発の直後は、一時的に120前後まで上がるとも述べます。

これだけで判断すると危ない理由

「行き過ぎ」は分かっても、いつ戻るかは分かりません。値上がりと値下がりの平均数の差で市場の幅を測った研究(Zaremba ら、2021年)は、64か国の市場・業種のポートフォリオで、幅の大きいほうが後の収益が有意に高かったと報告しました。「買われすぎは反転」という目安とは逆向きですが、騰落レシオそのものの検証ではありません。売買の理由の主役にはできません。

どこで見られるか

株式情報サイトの市場概況欄で見られます。銘柄の数だけを数えるため、指数とは動きがずれることがあります。時価総額の大きい会社だけが指数を引っ張り、ほかの多くの銘柄は動かないことがあると VANT TRADING(YouTube)は説明します。毎日の差を足し続ける騰落ライン(差の累計)は別の指標です。数字より、極端な水準に来ているかどうかだけを見るのが実用的です。

出典

  1. 資料 時事通信社(大和証券の用語集に掲載) 騰落レシオ | 金融・証券用語解説集
  2. 動画 ガウス・トレーディング講座(YouTube) 騰落レシオの見方と考え方 数値による判断と市況の転換ポイント
  3. 動画・英語 VANT TRADING(YouTube) Advance/Decline Ratio | What is it, how to read it, how to trade with it! Market Breadth Explained!
  4. 論文・英語 Adam Zaremba, Adam Szyszka, Andreas Karathanasopoulos, Mateusz Mikutowski(Economic Modelling)(2021) Herding for profits: Market breadth and the cross-section of global equity returns

解説動画: 騰落レシオの見方と考え方 数値による判断と市況の転換ポイント/ガウス・トレーディング講座

何を数えているか: 騰落レシオは、市場全体の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率。25日騰落レシオなら、過去25日間の値上がり銘柄数の合計を、値下がり銘柄数の合計で割ったもの。相場全体を見る指標であって、個別銘柄の指標ではない。

100が基準線: 100を上回っている間は、過去25日で値上がりした銘柄のほうが多かったという意味。下回れば逆になる。この基準線の意味を押さえるのが先で、水準の議論はその後。

数字に固執しない: 一般に120以上で買われすぎ、70以下で売られすぎと言われる。ただし解説者自身がいくつ以上で買われすぎ、いくつ以下で売られすぎ、という考え方にあまり固執しないほうがいいと明言している。目安であって売買の根拠ではない。