2013年 異次元緩和とアベノミクス

日本の相場

上昇の局面にも、記録は残っている

何が起きたか

2012年末からの政策転換と、2013年4月に始まった大規模な金融緩和により、円安と株高が同時に進みました。日経平均は2013年の年間で約57%上昇し、これは数十年ぶりの上昇率でした。

どれくらい下がったか

この年の記録は下落ではなく上昇です。ただし、2013年5月には1日で7%を超える急落も起きており、上昇局面の中でも大きな揺れがありました。

戻るまでにかかった時間

この上昇は長期のトレンドの起点となり、1990年 日本のバブル崩壊から続いた低迷が転換する時期にあたります。

ここから学べること

暴落だけを覚えていると、投資は怖いものにしか見えません。実際には、こうした年に参加していなかったことのほうが、長期の成績には大きく効きます。市場に居続けることの価値は、上昇の年に生まれます。上がる年がいつ来るかは、下がる年と同じくらい予測できません。

解説動画: 第1セッション 経済・物価情勢(「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップ<第2回>)/BOJchannel【日本銀行動画チャンネル】

2013年が区切りになる理由: 日銀自身が金融政策の枠組みが大きく変わった2013年を境として期間を区分している。それ以前はCPIがマイナスに沈んだデフレ期、以降はおおむねプラスだが2%に届かなかった低インフレ期。

株価と地価が対照的に動いた: 資産価格はバブル崩壊後長く低迷したが、量的・質的金融緩和の導入後の推移は、株価と地価で対照的だったと指摘されている。同じ緩和策でも、効き方は資産によって違った。

何が課題として残ったか: デフレ期に定着した「物価も賃金も上がりにくいことを前提とした慣行や考え方」がノルムとして議論の中心に置かれている。金利や株価の数字ではなく、人々の予想そのものが変わりにくかった——それが振り返りの主題になっている。