パスワード管理ノート

守る

パスワード管理ノートは、口座やサービスが増えて自分の口座に自分で入れなくなることを防ぐための帳面です。再設定はできても書類のやり取りで日数がかかり必要なときに間に合わず、本人しか知らない口座は家族から見れば無いのと同じで探しようがありません。役割は、どこに何の口座があるかの一覧と、自分だけが復元できる形のヒントの二つで、紙に残して効くのは口座がどこにいくつあるかという一覧のほうで、パスワードをそのまま書き並べる道具ではありません。

どこに効くか

口座やサービスが増えると、自分の口座に自分で入れなくなることが起きます。再設定はできますが、書類のやり取りで日数がかかり、必要なときに間に合いません。もう一つ大きいのは所在です。本人しか知らない口座は、家族から見れば無いのと同じで、探しようがありません。この帳面の役割は二つあります。どこに何の口座があるかの一覧と、自分だけが復元できる形のヒント。パスワードをそのまま書き並べる道具ではなく、紙に残して効くのは前者の一覧のほうです。口座がどこにいくつあるかは、本人にとっては当たり前でも、書き出さなければ誰にも見えません。

選ぶときに見るところ

市販の管理帳は、サービス名・ID・更新日・備考の欄で組まれています。パスワードを完全な形では書かないことだけは守ってください。書くなら、自分にしか通じない言い換えか、末尾の数文字だけにします。目隠しのシールが付いた型や、表紙に用途が書かれていない型は、置いてあるだけでは中身が推測されにくい。置き場所は、燃えて困る紙と同じ箱にまとめると管理が一つで済みます。端末の中で完結する管理アプリを使っているなら、紙に要るのは口座の一覧と、その仕組みを家族がどう開くかだけです。二重に書くほど、漏れる面が増えます。

解説動画: 【パスワード超入門】1-10-2 安全なパスワードの作り方と管理方法【スマホ超入門!】2022.2.24/スマホ超入門!

長くする・使い回さない: 大事なのは二つだけ。できるだけ長く複雑な並びにすることと、他のサービスと同じものを使い回さないこと。昔は八文字と言われたが、解析する側の進歩でいまは短いため、最低十文字、できれば十二文字以上。名前や生年月日、辞書に載っている英単語は狙われやすいので避ける。

覚えられる作り方: 自分には意味があって他人には読めない並びを作る。好きな言葉をローマ字にして各語の頭文字だけを抜き出し、先頭と末尾を大文字にして、好きな数字と記号を挟むと十二桁になる。これを芯にしてサービス名の頭文字を決まった位置へ足せば、覚え方は一つのままサービスごとに別のものにできる。

紙に書くときの作法: 決めたものはアカウント名・ID・パスワードの欄を作った専用の紙に必ず書き残す。ただしその紙は持ち歩かず、家の金庫や大切なものをしまう引き出しへ。手帳やスマホケースに入れて持ち歩くのはキャッシュカードに暗証番号を書いて持ち歩くのと同じ。

紙だけには頼らない: 外でも思い出したい場合は全部を書かず、伏せ字やヒントの形にとどめる。そして紙をきちんと作っても百パーセント安全にはならない、と釘を刺している。設定できるサービスでは二段階認証を併せて使う、危ない操作と詐欺の手口を知っておく——その行動のほうが効く。