道具沼にはまる
続かない理由
上達より買い物のほうが早く進む
何が起きるか
道具を調べている時間は楽しく、しかも上達している気分になります。ここが沼の入口です。コーヒーならミルとドリッパーを買い替え続け、写真ならレンズが増えていきます。困るのは出費だけではありません。道具が増えるほど準備と片づけが重くなり、出すのに気力が要る趣味に変わって、かえって回数が減ります。
どうするか
買う前に、今の道具で困った場面を三つ書き出してみてください。困りごとが言葉にできないなら、それは腕ではなく気分の問題です。そのうえで買い替えは一度に一つまでにして、効果が出たかを確かめてから次に進みます。何が良くなったかを言える買い物だけが残ります。予算の決め方は趣味予算の決め方、増えた物の始末は売るときのことが参考になります。
やりがちな失敗
沼の入口でよくあるのは、上達の停滞を道具のせいにすることです。多くの趣味は3万円前後の入門機で当面困らず、伸び悩みの原因は基礎の側にあります。手が止まったときは基礎に戻るほうが安上がりです。もう一つ、使わない道具を置いたままにすると、置き場所も気分も少しずつ圧迫していきます。
解説動画: レンズ沼について学び、現状を把握せよ。/ゆ〜とび
概要: レンズ沼を第1期から第5期、その先の末期まで段階に分けて並べる回です。まず自分が今どこにいるかを把握してほしいと言い、これ以上先へ進まないよう注意を促します。第1期の人は今のうちに足を洗ってほしいとも言い、話し手自身はすでに末期で手遅れだと明かして進めます。写真の道具をめぐる話です。
入口: 第1期は3万円ほどの単焦点レンズが欲しくなる段階。新しいカメラとキットレンズを買った直後にまた新しいものが欲しいと思った時点がもう入口だと言います。学生のころは高すぎて買えなかったが欲しい気持ちは消えないと振り返り、結局買い、しかも3万円を使ったこと自体を忘れる。それがこの沼の危ないところだと話します。
金銭感覚: 第2期では大三元という言葉を知りますが20万円には手が出ず、同じようなスペックのサードパーティ製を買います。高い方を先に見ているので10万円が安く見えてしまう。第3期は今のレンズが8万円から9万円で売れると気づき、売るときのことまで計算に入れて差額で買う、一番簡単に買えてしまう段階です。
加速: 第4期になると20万円をゼロから出せる気になる。買ったことをSNSに出すと肯定的な言葉しか返ってこないので、買うほど褒められる感覚になると話します。第5期は焦点距離が揃って抜け出した気になりますが、各社から新型が毎年出る。買っては落ち着き、また落ち着かなくなるのを繰り返します。末期には100万円を超える機材が欲しくなると言います。
使い方: 買おうと思ったときは一度この動画を見て、自分が今どの段階かを客観的に見ること。そのうえで冷静になってから使えば、それは正しい選択なのではないかと結びます。段階ごとに謎の言い訳を思いつくのがこの沼の特徴で、どこかでネジが外れて先へ進んでしまう。沈んでいる人は止めても止まらないとも言い添えます。